角川文庫<br> 少年と少女と正しさを巡る物語―サクラダリセット〈7〉

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角川文庫
少年と少女と正しさを巡る物語―サクラダリセット〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041042113
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

能力をなくした相麻菫と春埼美空。すべてが決着する感動の最終巻!改変された咲良田で、ケイは「街に能力が存在する本物の記憶」と「能力が消滅した偽物の記憶」という二つの記憶に直面していた。ケイは今、自らの過去に決着をつける。過去を償い未来を祈る物語、感動のフィナーレ。

河野 裕[コウノ ユタカ]
徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)などがある。

内容説明

能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。そこにいたのは浅井ケイを知らない春埼美空と、自身の死を忘れた相麻菫だった。だが相麻の計画により、ケイはもう一度「リセット」する術を手にしていた。より正しい未来のために、ケイは、自分自身の理想を捨て去らないがゆえに能力を否定する、管理局員・浦地正宗との最後の「交渉」に臨む。昨日を忘れない少年が明日を祈り続ける物語、シリーズ感動のフィナーレ!

著者等紹介

河野裕[コウノユタカ]
徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセットCAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。『いなくなれ、群青』で、2015大学読書人大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

69
シリーズ最終巻。咲良田から能力が消滅し、相麻菫が普通の女の子として存在する世界。この偽りの世界から、能力の存在する正しい世界に戻そうと、浅井ケイは「リセット」を使い、浦地正宗の計画の阻止に成功します。しかし、ケイの行動は果たして本当に正しかったのでしょうか?能力はあくまで「道具」でしかないのだとしたら、「偽り」を「本物」に正す行為に意味があったのか分からなくなりました。膨大なストーリーのように感じていましたが、全てはケイが自分自身の悲しみを消し去るために起こした、身勝手な行動だったのかもしれません…。 2017/06/16

さばかん

55
最高に優しい物語だった。    やっぱ相麻菫が大好きだ。    そして春埼美空が好きだ。    主人公頑張った。めちゃくちゃ頑張った。   咲良田オールスターズが頑張った。     キャラクターに恵まれた良い小説だった。    相麻菫と春埼美空のダブルヒロイン最高だ。    面白かった。2017/04/07

Junichi Yamaguchi

54
『リセット』… シリーズ最終巻。 泣くのが苦手で臆病な主人公の優しさに満ち溢れた物語だった。 少しばかり「ロス」をあじわいそうだ…2017/05/10

masa

53
ガダラの豚に触発され超能力もの。7分冊と長いので躊躇しつつも評判を信じて手にしたが、結果的には大正解。咲良田(サクラダ)市に住む多くの住民は、その街の中でだけは能力を使える。ヒロインの能力はリセット。時間を戻すのではなく、記憶をなかったことにして再構築させる。単体では繰り返しにしかならないが、主人公の記憶保持と合わさることで、過去を変えることができる。事故で亡くなった友人を生き返らせようとすることから始まる物語は、思わぬ方向へ壮大に拡がっていく。疾走感溢れる完璧な伏線回収は読者を酔わせる著者の『能力』だ。2017/12/30

ソラ

44
スニーカー文庫版でも読んでいたけれど、アニメ化を機に再読。当時はそこまで刺さらなかったのだけれど設定や人物を整理してから読み返すと本当に良い作品だなと実感。キャラ読みしてしまう自分としては菫に感情移入して読んだのだけれど、菫のケイへの想いが切なくてめっちゃ好き。2017/07/09

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