出版社内容情報
山内くんの不思議な夏の物語がはじまる――青春オカルティックファンタジー小学六年生の山内くんは、大小さまざまな災難に巻きこまれて育った。昔、そんな山内くんにお守りをくれた「男の子」――紺と再会した山内くんは、紺によって「この世ならざるもの」が見える目にされてしまい……?
二宮 酒匂[ニノミヤ サカワ]
「ジンニスタン 砂漠と海の物語 (アース・スターノベル)」でデビュー。 「小説家になろう」で本作を連載中。
内容説明
小学六年生の山内くんは生まれもっての災難体質。昔そんな彼にお守りをくれたのは、口から火を吹く不思議な子・紺だった。「おまえに見せてやるよ。あっち側の世界を。隠り世を」紺と再会した山内くんは、彼女によってこの世ならぬものが見える目にされてしまう。紺とその仲間たちと一緒に、次々奇妙な事件に遭遇する山内くん。友情、呪い、神かくし、そして恋―忘れられない夏がはじまる。青春オカルトファンタジー。
著者等紹介
二宮酒匂[ニノミヤサカワ]
『ジンニスタン(1)砂漠と海の物語』(アース・スターノベル)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
生まれもっての災難体質を持つ小学六年生の山内くん。彼の住むアパートが火事で焼け父の実家に戻ったことで、昔彼にお守りをくれた不思議な子・紺と再会する物語。紺によってこの世ならぬものが見える目にされてしまった山内くん。久しぶりに訪れた父の実家がある田舎の特殊な雰囲気と、未解決なままの連続神隠し事件。そして紺や仲間たちと一緒に次々奇妙な事件に遭遇する中で、徐々に明らかになる山内くんを取り巻く因縁。彼らの友情なのか淡い恋心なのかまだ判別がつかない想いは、その因縁とも複雑に絡んでいきそうで、続編がとても楽しみです。2016/06/06
chatnoir
20
現時点で続編が1冊出ているので、ここで終わっても良しとすべきなのかな?そうゆう〝お家”なんだろうと思いつつ読み進めたけど、各家の歴史的な背景も役割もぼんやりしていてただただ山内君がお気の毒な内容。狂気的な人物による猫の考察も猫好きには悲しい文章。猫だけでなくネズミも犬も悲惨な登場をする。物語と割り切れる人はいいけど、現実にやらかしそうな人間が今は沢山いるので、不安になる。2018/07/07
しましまこ
18
小学六年生の山内くん、生まれ持っての災難体質にも程があり過ぎ。看板が落ちてきては骨折、初めてのお使いでコンビニ強盗の人質にされ、マンホールから下水に落ちたり、ハイキングで遭難、誘拐されてバットで足を叩き折られたり。挙げ句の果てに火事で全てを失い父と田舎へ...呪いに神隠し、焼死体に蠱毒、そして呪禁師の女の子。話は始まったばかり、次はいつ出るの!2016/06/11
じゅんぢ
15
軽いホラーが読みたい人におすすめ。最後、山内くんの見せ場のシーンがかっこよかった。2017/09/20
AKF-ZERO
15
夏にぴったり角川ホラー文庫。といってもそれほど怖くもありませんが、やや残酷描写有りです。この作者さんの作品はWeb小説も含めほぼ全て読んでますが、ここまで自分と相性の良い作家さんは初めてです。二宮さんの書く物語やキャラ達はどれも私にとってどストライクな作品ばかりで、もはや最高としか言いようがありません。コレを読んだ事で、今後二宮さんは私の作者買いリスト最重要人物確定となりましたw 続きも非常に楽しみです。2017/08/28