出版社内容情報
傷を負い行方不明となった比奈子の運命は……!? ドラマ化シリーズ最新刊新人刑事・比奈子の故郷長野と都内で発見された幼児の部分遺体は神話等になぞらえて遺棄されていた。被虐待児童のカウンセリングを行う団体を探るなか深手を負った比奈子。一方、脱走した連続殺人鬼・都夜は……。
内藤 了[ナイトウ リョウ]
著・文・その他
内容説明
比奈子の故郷・長野と東京都内で発見された複数の幼児の部分遺体は、神話等になぞらえて遺棄されていた。被虐待児童のカウンセリングを行う団体を探るなか深手を負った比奈子は、そのまま行方不明に。残された猟奇犯罪捜査班の面々は各地で起きた事件をつなぐ鍵を必死に捜す。そして比奈子への復讐心を燃やしている連続殺人鬼・都夜が自由の身となり向かった先は…。新しいタイプのヒロインが大活躍の警察小説、第6弾!
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ONE』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ~や
211
「あなたたち、この子に何をしたの?」という比奈子の言葉が印象的。やり方はどうあれ、犯人は認めてほしかったし、認めたかったんだろうな。世の中にどこかにある自分の存在を、誰かに、そして自分でしっかり認めたかったんだろうな。意味や価値で、成り立つものじゃないは認めた方を知ってる人の話で、それを知らない人は意味や価値を考えてしまうのかもしんない。誰かに認められた犯人のこれからが、きっと大変。望んだものと、次は闘っていくんだろうな。2017/04/28
absinthe
196
犯人やっぱり思った通り。zeroの伏線がやっと回収される。すごいな。犯人わかっても終わると爽快感がある。今回はチームワークが光る。比奈子の活躍がいまいち薄い気もするが仕方が無いか。グロもインフレーションを起こすのか。作家さんも前作より印象的に描かなければならないためか、前作より少しずつ強めに盛っておくのだろう。今後何処までエスカレートするのか、見たくもあり怖くもあり。犯人もやはり人なのだ。このシリーズの屋台骨はグロではない。最後に比奈ちゃんが絶対に離さなかったものだ。2019/03/05
sin
113
犯人は前回の不十分なプロファイルと作者の思惑や神戸のあの事件になぞらえるところがあって解っていたから、逆に物語の展開にページを繰る手ももどかしく読み進めることが出来た。途中、伏線として犯人像の役割を与えられた人物に言及したり、別の人物を仄めかしたり涙ぐましい努力もあって作品としては楽しめた。それはさておいて、どうして児童が虐待される世の中になってしまったのだろう。物語の本質は子供に対する扱いの理不尽さを訴えて心に沁みる。2016/07/27
ゴンゾウ@新潮部
110
ZEROからのONE。佐藤都夜の出現でもっと過激になると思っていたのに意外にあっけない幕切れ。永久と中島保の今後が気になります。2019/03/02
ゆみきーにゃ
106
シリーズ六作目。ZEROから続く解決編。犯人誰だろ〜と最後までドギマギさせてもらい一気読み。比奈子、みんなから愛されてるね。2022/01/23
-
- 電子書籍
- スプーン1杯からはじめる 猫の手づくり…