出版社内容情報
元刑事コンビが一発逆転を目指す! 策略と暴力が絡みあう傑作犯罪小説!
大阪府警を追われたかつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。競売専門の不動産会社で働く伊達は、調査中の敷地900坪の巨大パチンコ店に金の匂いを嗅ぎつけると、堀内を誘って一攫千金の大勝負を仕掛けるが!?
【著者紹介】
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内容説明
大阪府警を追われたかつてのマル暴担当刑事、堀内と伊達。競売専門の不動産会社で働く伊達に誘われ、東京で暇を持て余していた堀内は、大阪へと舞い戻る。再びコンビを組み、競売に出る巨大パチンコ店「ニューパルテノン」を調べるふたりは、利権をむさぼる悪党たちとシノギを削ることに。警察OB、ヤクザ、腐敗刑事を敵に回し、ふたりは大阪を駆け抜ける―。『破門』の直木賞作家による、警察ハードボイルドの最高峰。
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🅼🆈½ ユニス™
117
積読している本はどうしても気になる。この作品も気になっていた一冊だった。読んでみると「螻蛄」や「破門」 には多少物足りない感があった。かと言って決して面白くない訳ではない。薄汚い世の中を黒川テイストでテンポ良く導いてくれる。元今里署暴担刑事二人の堀内と伊達の極道警察小説!面白かった。黒川博行さんの大ファンである私は是非とも続編を期待したい。?2018/06/10
Shinji Hyodo
97
『悪果』の続編。極道刑事堀内と伊達のコンビがまたぞろ巨悪に挑む痛快アクション長編。もっとも、前作で警察バッジを失った二人がこれまで通りに無茶できる筈は無い…と思いきや、やってくれます変わらずに。堀やん死ぬなよ!2017/11/01
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
88
「悪果」の続編。不祥事で警察を退職した伊達と堀内。今度の仕事は不動産屋の調査員。と言えば聞こえはいいけど、一癖も二癖もある怪しげな仕事。彼等が手掛けるのはパチンコ屋の競売案件。ポンポンと飛び交う軽快な関西弁の会話に乗って話は進み、600ページを超える長編だけどそんなことを感じさせない。億単位の利権に群がる警察、ヤクザに不動産屋。「繚乱」というタイトル通りに悪い奴らが入り乱れる。ほんと黒川さんの作品って「悪い奴」しか出てこない(笑)。競売って素人が手を出せる物件じゃないね。★★★★2016/09/09
GAKU
83
元マル暴担当悪徳刑事、堀内・伊達シリーズ2作目。今回は競売物件に関わる案件で一攫千金を目論む。悪徳実業家、ヤクザどころか現役刑事相手にも一歩も退かずイケイケで突き進んで行く二人に目が離せません。とくにヤクザ嫌いの伊達の暴れっぷりは爽快です。そしてラストはやはりこうなるかと。再読ですが今回も楽しませていただきました。1作、2作再読し復習を終えたところで、いよいよ新作の第3作を読もうと思います! 2017/03/22
五右衛門
81
読了。警官シリーズ第2弾!(弾きすぎ!元警官が)やっぱり読んで損させまへん。イケイケ度合いが前作にも増していました。やくざをいわしてしまうわ巨悪(元警視正ほかOB)を狙い撃ちして橋の上から吊るしてしまうわ留まる事を知らず突っ走るスピード感堪りません!けれど最後やられたらやり返す代紋で喰ってるやくざからの仕返し、大丈夫なの?たぶん何かあるんやろうな位には思ってましたが・・・作者さん次回作あるのん?このコンビ復活させてまた暴れさせてください。けれど警察、警察OB、なかなかおいしいシノギしてるんですね。2019/07/11