角川文庫<br> なぎさ

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角川文庫
なぎさ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041039892
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人生の半ば、迷い抗う大人たちを描く、著者15年ぶりの長編小説!故郷を飛び出し、静かに暮らす同窓生夫婦。夫は毎日妻の弁当を食べ、出社せず釣り三昧。行動を共にする後輩は、勤め先がブラック企業だと気づいていた。家事だけが取り柄の妻は、妹に誘われカフェを始めるが。

山本 文緒[ヤマモト フミオ]
1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

内容説明

故郷を出て佐々井と二人、久里浜で暮らす冬乃のもとに、連絡を絶っていた妹・菫が転がり込んできた。一方、芸人に挫折し会社員となった川崎は、勤め先がブラック企業だと気付いていた。だが上司の佐々井はどこ吹く風で釣り三昧。妹の誘いでカフェを始めることになった冬乃だが、夫に言い出せずにおり―。小さな秘密が家族と暮らしに変化をもたらしてゆく。生き惑いもがきながらも、人生を変えてゆく大人たち。傑作長篇!

著者等紹介

山本文緒[ヤマモトフミオ]
1962年神奈川県生まれ。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

216
久しぶりの山本文緒さんの作品でしたが、やっぱり文章が丁寧ですね。キレイとか読みやすいとはまたちょっと違い、とにかく一文字一文字、一文一文とても丁寧に書かれているなという感じです。作者さんとしてはしばらくぶりの長編ということで、長らくブランクがあったようですが、そのブランクの不安を見事に払拭したかのようなしっかりと落ち着いた作品でした。とある流れでカフェを営む姉妹の葛藤やブラック企業に勤め、その苦しみにココロを病んでいくサラリーマンのリアリティなど、決して他人事とは思えない描写がとてもココロに残りました。2016/09/16

ykmmr (^_^)

168
神奈川の観光名所的な場所を舞台に、様々な『過去』・『人生』・『人格』を背負った人物たちが集合し、掴み処のない、つかず・離れずの人間ドラマを繰り広げる。元漫画家の妹が、堅実な姉(夫婦)の家に居候し、地元密着カフェをオープン。順調に行きたい所だが…経営方針などの当たり前の事から、個性派妹、浮ついた夫の部下、妹繋がりで経営に関わるよく分からない人物。『魅力』より『個性』と印象を与える登場人物たちが起こす、何とも言えない『出来事』たちと自分たち夫婦の事情も加味され、振り回される主人公であるが…。2022/12/10

アン

113
久里浜で夫と暮らす専業主婦の冬乃は、転がり込んできた妹に誘われカフェの仕事を始めることに。一方、夫の会社の後輩川崎は、仕事にわだかまりを抱えながら心身共に疲弊してしまい…。すれ違いや孤独、自分の居場所、親との確執。失うものに怯え、葛藤する姿は痛々しくもリアルで、次第に周囲の人々との交流を通し変化していく様子が丁寧に綴られています。相手を思い遣るあたたかさ、家族や自分と向き合う強さ、新たな人生。手を差し伸べてくれる人物の言葉に心がじんわりと。寄せては返すさざ波の音が優しく響くような、そっと力をくれる物語。 2021/07/01

扉のこちら側

105
2016年​474冊め。何がどう問題だと言い切れない社会生活の中で積もる澱。やがて心身と生活を蝕むにあたって「いつからこうなったんだっけ」と思うようになる、その描写に現実味があったと思う。流行のカフェを姉妹で開いた結果がこうなるとは予想外だったし、モリのバックグラウンドや何かあったことを匂わされる両親のことはもっと深く書かれると思っていただけれど、読み終わってみるとこれくらいが「必要十分」だったと思わされた。2016/06/26

アッシュ姉

93
遠慮のない家族に苦しめられ、遠慮がちな夫婦関係に悩む主婦。夢を諦め、挫折を繰り返す青年。二人の視点で進むストーリーを最初はゆっくり追っていたが、一癖も二癖もある脇役たちが気になって後半は止まらず一気。もがきながらも前に進む人たちへの山本文緒さんの応援歌のよう。もっと続きを読んでみたかった。2021/12/28

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