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日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041035375
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

兵士たちは伝説となった。シルクロードに抑留された工兵たちの感動秘話

1947年11月のロシア革命30周年までにビザンチン風造り、3階建て1400席の劇場建設にあたった450人余の日本兵捕虜がいた。いま、その劇場はウズベキスタンの誇りとなっている。戦後70年目に蘇る実話

内容説明

ソ連四大劇場の一つとされたオペラハウス、ナボイ劇場。いまもウズベキスタンの誇りとなっている壮麗な劇場を建てたのは、シルクロードに抑留された、若き日本兵捕虜だった。大地震にも耐えた堅牢な造り、美麗な内装。彼らの誇りと意地をかけた仕事は、収容所長をはじめ、現地の人々の心を動かし、語り続けられ、日本人伝説となった。シルクロードに伝説を刻んだ男たち。その埋もれた偉業が、いま初めて明かされる!!

目次

序章 シルクロードの“日本人伝説”
第1章 敗戦、そして捕虜
第2章 抑留、劇場建設へ
第3章 収容所長との交渉
第4章 誇れる仕事
第5章 秘密情報員と疑われた永田
第6章 収容所の恋
終章 夢に見たダモイ

著者等紹介

嶌信彦[シマノブヒコ]
ジャーナリスト。1942年中国・南京市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、毎日新聞社に入社。大蔵省、日本銀行、財界担当、ワシントン特派員などを経て、東京本社経済部を最後に87年毎日新聞社を退社し、フリーとなる。『グローバルナビフロント』をはじめ、数多くの番組で解説者を務めてきた。NPO法人日本ウズベキスタン協会の会長職にもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

38
1966年の大地震でタシケントの街は全壊した。日本人捕虜が作ったナボイ劇場だけは微動だにしなかった。捕虜達の戦後最初の目標は無事に日本に帰ることであった。「雑にやればノルマは達成できるが、丁寧にやっていたらノルマの量まで行きません」恵まれない環境下でも、「世界に引けをとらない建築物をつくるんだ」劇場の完成を見届けたいと帰国のチャンスまでも断る。与えられた仕事に誇りを持つ。同じ日本人として、頭が下がる。またウズベク人もソ連兵にバレぬように、食糧を差し入れたりと厳しい中にも、人種を超えた交流も暖かい。2019/09/19

プル

31
祖父がロシアで捕虜になっていました。多くを語りません。この本で中心で書かれなかった班だったのでしょう。ロシアでは、大豆を両手に一杯を一日にあてがわれたと聞いています。それだけでは、病気になるのがわかっていたので、祖父は周囲の人たちに、外で生えているこの草も食べろと伝え、生き延びれたようです。祖父は無事に帰ってきました。この本の中にあるように、日本兵の意気込み・生きざま・心根にあるもの、「和」を大事にすること…伝えていきたいものです。2018/02/21

ちゃんみー

27
きっと辛いこともいっぱいあったんだろうと思います。でも、写真で見るような素晴らしい建物を“捕虜”という生活の中で建てたということが素晴らしい。今までソ連へ連れられていった人は悲惨な労働に従事させられていたとばかり思っていました。必ずしもそうではなかったんですね。それもこれも永田さんがいたからだろうと思います。そして、ソ連の人もいい人がいたんだなぁということでホッとしています。人類みな兄弟!平和が一番!2020/02/18

おかむら

27
ウズベキスタンの首都タシケントにあるナボイ劇場。1947年に完成した旧ソ連の4大劇場のひとつとされた壮麗なオペラハウス。この建設に関わったソ連の捕虜となった日本兵たちのノンフィクション。中央アジアもかつてはソ連。シベリアだけでなくいろんなとこに行かされてたんだな日本兵。収容所の暮らしぶりが興味深い。ただ劇場建設の技術や工夫の方面があんまり伝わってこないのは残念。戦後70年も経ってるから当事者から直接話聞けないのでしょうがないけども。また各人の手記から引用してると思われるため重複多し。2015/12/02

ベルるるる

24
たった24歳の元大尉に率いられ、無事に日本に帰国するまでと、過酷な環境の中、手を抜くことなく精一杯、自分達にできる事をした捕虜の日本兵たち。読みながら、涙がこぼれてしまいました。2016/03/31

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