出版社内容情報
迷走するヤフーのCEOに37歳で抜擢されたマリッサ・メイヤーの奮闘記
かつてヤフーはインターネットの先駆者だった。しかし、グーグルやフェイスブックなど急成長してきた勢力に押され、迷走を続けている。その立て直しに抜擢されたのが、元グーグル副社長のマリッサ・メイヤーだった。
内容説明
グーグル副社長からヤフーCEOへ。迷走する組織に現れた彼女は救世主か破壊者か?喰うか、喰われるかネット業界の熾烈な内幕。
目次
プロローグ ボビーは五セントもっていた
スパーキーのビッグマシン
ゴッドファーザー計画
マイクロソフトのビッグオファー
ヤフーが陥ったカオス
極度の恥ずかしがり屋
グーグルとマリッサの進化
孫正義とジャック・マー
サード・ポイント
裸のCEO
白羽の矢
希望
「アリババの傘」がなくなる日
失敗はできるだけ早く
エピローグ マリッサはヤフーを救えるのか?
著者等紹介
カールソン,ニコラス[カールソン,ニコラス] [Carlson,Nicholas]
ビジネスインサイダーのチーフライター。フェイスブックやツイッター、あるいはグルーポンに関する記事を執筆してきた。彼が手がけたヤフー関連記事はディジデイ・アワードの「2014年年間最高編集賞」を受賞している。ブルームバーグの伝記番組「ゲームチェンジャー」に出演。CNBの番組にゲストとして呼ばれることも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
42
栄枯盛衰。業界という壁が薄らぐ現代の変化の速度。生死の境目は、嗅覚と実行力の有無。Up/Downのヤフーの社史を振り返ると、技術力以上にM&Aに左右されるかのようなビジネスモデルの在り方も考えさせられる。渦中のメイヤー氏も、今年7月でCEO4年。信条には共感も、結果の求められるUS企業では後がないはず。COO解任など、目に見える形で失敗を糧として前進。但し、本著では失政が目立つため、何をもって氏の再興を推し量るのかも見えないという印象。2016/06/21
スプリント
8
タイトルにマリッサ・メイヤーとありますが、Yahoo!の迷走の歴史が主体で実際にマリッサ・メイヤーがYahoo!のCEOに就任した期間にふれたページは少ないです。能力はあるのでしょうけど、冷酷さと遅刻ぐせのコンボはいただけないですね。2015/12/12
よく読む
7
タイトルの割には、メイヤーのことに限らず、ヤフーの誕生から現在に至るまでのドラマが書かれている。ヤフーが急成長する様子はおもしろく、グーグルを軽んじたり、自社の検索結果にGoogleのロゴを載せたことや、facebookをの買収に失敗した話などがおもしろい。多くの登場人物のキャリア、人柄や性格にも触れる.自分の人生を照らし合わせて考えながら読んだ。無名の社員でも、仕事に意義を感じ、情熱を持って取り組んでいる。彼らの情熱はどこからくるのだろうか。素晴らしいことだし、見習っていきたい。2017/06/25
Yasutaka Hori
3
企業の栄枯盛衰を語る本が好きな人ならばきっと面白い!マリッサ・メイヤーに関しての本というよりは、ヤフーという会社の2000年代の成長、混迷を記録した本という言い方が近いかな。日本ではもはや公的ポータルのような存在のヤフーもアメリカではグーグルの後塵を拝して久しい。周囲からすると「なぜこんな素晴らしい人間たちが集まりこんな素晴らしいサービスを開発したのに。。。」という気持ちなのだろうか。それでも数字はものすごく大きいのだけど。それにしても本当にCEOが次々と入れ替わり生き馬の目を抜くシリコンバレー感満載。2018/08/26
田中峰和
3
インターネットの経路を抑えたことで市場を独占し、ポータルサイトとして浸透したヤフーは、栄光の90年代を終えた。しかし、21世紀を迎えても、それを超えるものを生み出せず、規模だけ大きくなり低迷が続く。何人ものCEOを迎えても再生の糸口は見つからない。検索をビジネス化したグーグルやSNSを普及させたFacebookに追い抜かれる。グーグルからスカウトしたマリッサ・メイヤーはヤフーを救えるのか。CEO就任当初は有能ぶりを発揮したが、導入した人事制度で反発を食らう。就任後3年、カリスマ経営者として名を残せるのか。2015/12/06