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余命二億円

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041033821
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたの命の価値はいくらですか?

不慮の交通事故で父親が植物状態になってしまった。次男の田村次也は、小さい頃から可愛がってくれた父を守るため延命治療を望むが、長男の一也がそれに異を唱えた。父が死ねば二億円の遺産がふたりに相続されるという。事業のための資金を急ぎ必要とする兄の説得に、次也の決断は揺らぐ。ふたりの妻までも巻き込み、次第に田村家は崩壊しようとしていた。そんななか、次也は思いがけない行動に出るが・・・・・・。

内容説明

不慮の交通事故で父親が植物状態になってしまった。次男の田村次也は、小さい頃から可愛がってくれた父を守るため延命治療を望むが、長男の一也がそれに異を唱えた。父が死ねば二億円の遺産がふたりに相続されるという。事業のための資業を急ぎ必要とする兄の説得に、次也の決断は揺らぐ。ふたりの妻までも巻き込み、次第に田村家は崩壊しようとしていた。そんななか、次也は思いがけない行動に出るが…。

著者等紹介

周防柳[スオウヤナギ]
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、ライターを経て、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作は第5回広島本大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

138
ただがむしゃらに走り続ける。いつまで走り続けるのだろう?人生のバトンは誰から受け取って、誰に手渡すのだろう?色々と考えさせられることが多い良書。2016/06/17

あも

85
うわぁ、この兄貴嫌いだなあ。ゴタゴタ家族争いの妙なリアルさもしんどい。事故で植物状態になった父。事故直後から、今すぐ死ねば2億円だ!とはしゃぎ延命を拒否する兄と、父の腎臓を移植された過去もあり延命治療を願う弟の2人を軸にした家族小説。兄が山師。チンピラだけど不思議と魅力的といった人物像が作者の狙いだろうけど、成功してるかは微妙。弟も後半のアレコレでやや拒否反応。兄の子も腎臓病で、関連描写は辛かった。読ませる話なのは確かだが、主要人物が好きになれず、ラストもそれいい話か~?という疑問が湧いてイマイチ響かず。2018/08/21

ゆみねこ

78
不慮の事故で植物状態になった父の延命措置を巡ってのあれやこれや。腎臓病の次男と長男の息子。長男夫妻のゲスっぷりに絶句・・・。父が亡くなれば2億円の遺産、お金は人の心をざわつかせる。孝江さんが可哀想で何とか彼女に幸せをと思いました。評価は今ひとつという皆さんの反応のようですが、私は面白かったです。2016/04/29

miww

74
不慮の事故で植物状態になった父親の延命治療を望まない兄と、何とか生きていて欲しいと願う弟。父の命の値段は2億円。昔から言いたい放題、やりたい放題の兄が熱く語る財産分与と介護の問題。父親から腎臓移植を受けた弟はその計算高さに苛立つが口が立つ兄に押され気味。延命治療、介護問題、臓器移植などの内容は重い作品。だが最低の嫌な奴の兄のどうもよくわからない憎めない感じが絶妙。兄夫婦の策略に振り回される弟だったが途中からの展開が予想外で読後感はなんか爽やかでした。2016/06/13

Rin

72
【図書館】人の命、その値段。それはどのように計算されているのか。その人の未来にたいして?それとも過去にたいして?今まで真剣に考えたことのなかった題材。そして医療の進歩により以前では助けることのできなかった命も灯し続けることができるようになった。そのかわり残された人の選択も重い。本当に暑いですね何についてもお金が絡むと拗れてしまうのだと再確認。ただ、個人的には兄弟どちらの考えも理解はできたけど、共感も好感も持てなかった。それでも視野が広げることができました。何より舞台が地元なのにちょっと驚きました。2016/08/03

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