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出版社内容情報
夜空に消える一閃の花火に人生を象徴させる「舞踏会」や、見知らぬ姉妹の情に安らぎを見出す「蜜柑」。表題作の他、「沼地」「竜」「疑惑」「魔術」など大正8年の作品計16編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
50
どの作品も弱い面がちらほら見えますが、何処かほっとする要素が含まれているような気がしました。芥川の作品で少しの安らぎを味わえるのも魅力です。2023/03/20
めしいらず
45
拭いきれぬ疑惑は自責の念の仕業か或いは自己欺瞞か。その行為は当人ですら判別がつかぬ「疑惑」。予想を裏切る巧みな展開がまるで映画のよう。己も知らぬ心の中を炙り出す語りもまたマジカル「魔術」。やはり芥川。中編になると…「路上」。いかな高尚な芸術も高邁な精神も切実なる生活の実感の前では容易に色褪せてしまう可笑しみ「葱」。人生の中の、花火のようなその一瞬の煌めき。アオハルかよっ!「舞踏会」。言わずもがなの白眉。その橙色の行方の残像までもが目に浮かぶよう。淀んだ心と真っ直ぐな心。二人の悲しみの対比が鮮やか「蜜柑」。2020/05/23
優希
43
何度読んでも楽しめますね。完成度の高い作品ばかりですが、中でも『蜜柑』が特に好きです。鮮やかな色彩が目の前に浮かびます。不思議な安心感を感じる短編集でした。2025/11/09
ピンガペンギン
35
大正8年の作品が収録されている。「尾生の信」尾生は史記などに信ある人として出てくる人物。川の中州で女を待っている尾生はついに...さいごに尾生が海の方へ流されていく描写が本当にきれいで読み惚れた。川が好きな芥川は、よく川を見に行っていたという。川も登場人物のような作品。他の収録作品「魔術」などでも、あるはずのないことを文芸、技巧によって読ませる。「芸術その他」単純さは複雑さの極まったものだといい、創作上の苦闘が伺われた。2026/04/03
メタボン
34
☆☆☆★ やはり芥川は長編は不向きなのか「路上」の評価は低いが、芥川の時代の学生ってこんな感じだったのかなあと想像できて面白かった。立札のいたずらのつもりが現実に竜が出現する「竜」と「鼠小僧次郎吉」のオチはやっぱりなと思った。濃尾大地震の際、がれきに埋まった妻を助けられずに<安楽死>させた夫の心情は果たして「疑惑」。2019/09/13
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