ハーメルンの誘拐魔

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041032091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

刑事犬養隼人シリーズ、最新作!

障害を抱える15歳の少女が誘拐された。現場には「ハーメルンの笛吹き男」を描いた絵はがきが残されていた……。警視庁捜査一課の犬養は相棒の高千穂と捜査に動くが、同一犯と思われる第二の誘拐事件が起こり……。

内容説明

病院からの帰り道、母親が目を離した隙に15歳の少女・香苗が消えた。現場には中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出し、香苗が子宮頚がんワクチン接種の副作用によって記憶障害に陥っていたことが判明する。数日後、今度は女子高生・亜美が下校途中に行方不明になり、彼女の携帯電話と共に「笛吹き男」の絵葉書が発見された。亜美の父親は子宮頚がんワクチン勧奨団体の会長だった。ワクチンに関わる被害者と加害者家族がそれぞれ行方不明に。犯人像とその狙いが掴めないなか、さらに第三の事件が発生。ワクチン被害を国に訴えるために集まった少女5人が、マイクロバスごと消えてしまったのだ。その直後、捜査本部に届いた「笛吹き男」からの声明は、一人10億、合計70億円の身代金の要求だった…。

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。2009年、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。同作は映画化もされベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

591
ひどく現代的なテーマを扱った警察小説である。 現代に潜む 危険の数々....普段はあまり 意識しない薬害の危険を世に問う.. ミステリーというより濃厚な人間ドラマに 近い。ハーメルンの童話を絡ませながら、 闘う人々と 真実を求める犬養刑事たちとの せめぎ合い..最後は落ち着くべきところに 落ち着いた物語だった。 2016/06/12

つるちゃん0719

381
どうしていつの時代も、役人、企業は利益優先で事を進めて行く体質は変わる事もなく。国民が子宮頸がんワクチンの薬害で苦しんでいる人たちがいるのに許せないと怒りながら一気に読了しました。中山さんの社会派ミステリーは、楽しみながら、いつも勉強させられます。犬養さんのクールなところが素敵でしたね! 2017/09/09

冴子

381
相変わらずの面白さ。状況から考えて犯人の見当はついていたが、何故かというところと、どこで犬養が気付くか、にハラハラした。小説としての面白さもあるが、子宮頚がんワクチンの恐ろしさと、官僚と企業の癒着への怒りを感じる作品になった。医師全般と一括りにせず、小椋医師や村本医師のような善意の人もいるところが救いだ。大阪と東京の警察に対する考え方の違いが面白かった。2017/03/25

てぃも

339
おっと、犬養さんでしたか〜(^^)なら安心安心と読み進めていくも振り回されてなかなか真実にたどり着けない。 しかし純真無垢な人ほど恐ろしな〜。それだけで周りを巻き込み行動できる様は素晴らしいが、犯罪に手を染めては元も子もないないが心情的には応援したくなるな。2017/03/14

まちゃ

339
子宮頸がんワクチンの副反応を題材にした社会派ミステリー。子宮頚がんワクチンの問題は興味深く、数少ないヒントから事件の真相に迫っていく犬養刑事の推理は面白かったです。あっと驚く展開はありませんでしたが、読み易いミステリー作品でした。2016/07/16

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