出版社内容情報
角野 栄子[カドノ エイコ]
著・文・その他
内容説明
お母さんは魔女、お父さんは普通の人、そのあいだに生まれた一人娘のキキ。魔女の世界には、13歳になるとひとり立ちをする決まりがありました。満月の夜、黒猫のジジを相棒にほうきで空に飛びたったキキは、不安と期待に胸ふくらませ、コリコという海辺の町で「魔女の宅急便」屋さんを開きます。落ち込んだり励まされたりしながら、町にとけこみ、健やかに成長していく少女の様子を描いた不朽の名作、待望の文庫化!
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさい えりまきに』で産経児童出版文化賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数受賞。2000年紫綬褒章受章、14年旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
86
アニメの印象が強すぎてずいぶん前に読んだのに忘れてることが多かった。楽しいお話で疲れてしまった身も心も軽くしてくれるよう。13歳になった魔女のキキが黒猫のジジを連れてひとりだちをする、本当にみんながよく知っているお話。エピソードはアニメとは違うものも多くて、楽器のお話が好きだったなぁ。一年後にやっとふるさとに帰ったキキがすぐに今暮らしている町に戻りたくなる気持ちも良くわかる。かわいらしいデザインの表紙、適度なボリューム、旅のおともにも気張らず読めて良い感じ。2023/04/22
扉のこちら側
67
初読。2015年976冊め。カドフェス2015。子どもの頃に読んだと思ったが、2作めだったのかもしれない。脳内でジブリの映像と音声が自動で再生された。街の人と関わるエピソードはこちらの方が多いので、距離が近づいていくのがわかる。2015/08/12
ありす
43
ジブリの大好きな作品。小説版は初読みです。1作目が一人立ち1年目で映画の範囲ですかね。映画ほどの盛り上がり部分は無かったけど、一つ一つのストーリーを通してキキが成長していく姿が良かったです。ジジのキャラが少しイメージと違ったり、トンボの登場が少なかったり、比べてしまうと物足りなさはあったけど、このあとが気になって読み始めたので、導入としては満足です。文章や漢字が子供向けかなとは感じました。【シリーズ1作目】2020/04/01
Roko
36
魔法使いだからってイメージをみんなが持っていて、それが決して良いイメージだけじゃなかったけれど、キキと知り合うことで、そのイメージが良くなっていくところがいいのよね。そう、誰でも会ってみなければわからないんだもの。 キキは、この町でずっと暮らしていくのかな?とんぼくんとの仲はどうなっていくんだろう?2023/06/20
あむぴの
32
●●カドフェス2015発見!角川文庫●●89冊目。エピソードが多くて、わりと淡々としている印象を受けた。 新装版2015年6月。2016/05/23