出版社内容情報
大学院生の隆一郎と、見た目は少女だが猫又のお双。奇妙で平穏な生活を送るふたりの元に、誘拐予告事件の相談が舞い込む。予告現場に出向くふたりだったが、標的となった令嬢は忽然と姿を消してしまい!?
内容説明
古長屋に住む大学院生の隆一郎。ある日、彼は懐いた野良猫の尻尾がふたつに分かれているのを見てしまう。驚く間もなく猫は喋った。「見たの?」茫然とする隆一郎の前で、猫は少女へと姿を変えた。彼女は猫又だったのだ。やがて、奇妙な共同生活を始めたふたりの元に、相談が舞い込む。ある名家の令嬢の誘拐予告が届いたというのだ。現場に出向くふたりの前で、令嬢は忽然と姿を消して―猫又少女に癒やされるライトミステリ!!
著者等紹介
周木律[シュウキリツ]
某国立大学建築学科卒業。2013年に『眼球堂の殺人~The Book~』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
115
折角の猫又も特殊能力の発揮は少なめでもったいない。最後はイイ感じだが、ティーカップのトリックはいまいち納得できず、犯人もわかりやすい。設定は面白そうなのにチョット残念。2015/07/05
ひめありす@灯れ松明の火
78
すっきりとした文体で読みやすい。これ、あのおっかないなんかあれなシリーズを書いてる人ですよね?(すっごい褒めてます)とちょっと驚きながら読みました。お双さんが猫又の割に純真で愛らしい。家にも化けて出てくれないかしら。リューイチローさんの物理学ネタは次の巻からでてくるのかな。トリックは分かりやすい。洋館だったら十三号室は無いんじゃないかな?とかむしろこの配置ならこのトリック狙おうよ!などと誘拐犯に突っ込みを入れてしまいました。本当の意味で悪い人は一人も出てこないハッピーエンドなので、これはこれで良いでしょう2016/06/16
aquamarine
61
帝大院生の隆一郎と猫又のお双が誘拐予告事件の相談に乗ることになります。誘拐予告までにおきた消失出現のトリック、誘拐事件などしっかりとしているのですがどれもどこかで知ってる感じで何かが起こるたびに次から次へと先が読めてしまいました。もう一つのシリーズがアレなので敢えてこちらはそうしているのでしょうか。あちらを想定して読むと違いにびっくりすることと思います。さらにせっかく時代設定をしていて猫又なのでもっとそれを生かしてほしかった気がします。続編でその設定が必要なのかな?せっかくなので続きも読んでみます。2016/03/18
hirune
54
レトロな雰囲気のなんだか昔懐かしいミステリー、猫又が出てくるけど。犯人はバレバレでしたが、細かいトリックは説明してもらってすっきりしました。全て丸く収まってめでたしめでたしはいいね。でもミステリ的にも妖怪もの的にもちょっと軽いかなという感じがしました。2016/08/18
ami*15
35
再読。隆一郎と妖怪猫又のお双、初めての事件は魔術師と名乗る謎の人物と令嬢の誘拐予告を巡るお話。作中のトリックは比較的シンプルだったとは思うけど、お双の能力で隆一郎の推理をサポートするところに面白さを感じた。作品の時代風景もツボ。お双のキャラがとにかく可愛いし、彼女?と一緒に暮らしている隆一郎が羨ましくなります(笑)。桜さんをはじめ、一連の出来事の中でお双が色んな人に気に入られていた理由もわかる気がする。次の「教授の遺言」も近日中に再読しようかと思います。2018/03/17
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