出版社内容情報
大学生の綾子がたまたま撮った写真の中に、行方不明だった教授の息子が写っていた! そこから巻き起こる新たな殺人事件……シェイクスピアの『ハムレット』の設定を現代に移して描いたユーモアミステリー。
内容説明
大学の写真部に所属している佐古川綾子が撮った1枚の写真の中に、写真部顧問・衣笠教授の行方不明だった息子が写っていた。交通事故で亡くなった兄の妻子を、自分の家族に迎えている衣笠教授を取り巻く、複雑な人間関係。好奇心旺盛な綾子は、恋人の高木と共に、突然現れた息子の目的を調べ始める。ハムレットのように義父に復讐するために姿を見せたのか―。事態は思わぬ結末を迎える!青春ユーモアミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たか
47
『大学教授の衣笠は、兄が亡くなってから兄嫁と結婚。行方不明になっていた、兄嫁の息子・久志が3年振りに戻って来る。まるで久志はハムレットのようだ』←ということでこのタイトルがつけられたらしい。 ▼ストーリーは、本書の主人公である大学生の綾子がたまたま撮った写真の中に、行方不明だった教授の息子が写っていたところから始まる。シェイクスピアの『ハムレット』を現代風にアレンジしたユーモアミステリーだが、ラストは『ハムレット』というより『マクベス』に近い。Cー評価2023/07/14
coco夏ko10角
26
たまたま撮影した写真に…。いつも以上に展開が早い。彼氏・高木の扱いがひどい。2017/10/18
ロマンチッカーnao
11
赤川次郎さんらしい軽快でポンポンと進むお話。読んでいても全く時間を感じないで気がつけば読了って感じ。読み終えてあぁ、面白かったという以外何も残らないけど、これも読書の楽しみだと思う。赤川次郎さんがずっと読み続けています。2025/01/24
鍵ちゃん
11
大学の写真部に所属している佐古川綾子が撮った1枚の写真の中に、写真部顧問・衣笠教授の行方不明だった息子が写っていた。交通事故で亡くなった兄の妻子を、自分の家族に迎えている衣笠教授を取り巻く、複雑な人間関係。好奇心旺盛な綾子は、恋人の高木と共に突然現れた息子の目的を調べ始める。ハムレットのように義父に復讐するために姿を見せたのか。実態は思わぬ結末を迎える。2020/12/16
ギンレイ
9
【これはハムレットなのか】 コメディ仕立てのミステリー。 大変面白かった! 家庭の事情と過去の事故から事件のにおいをどんどん焚いていく技巧派な作品ですね。 コメディ仕立てで読みやすく、かなりのページ数がありますがサクサク読めます。 作品全体が女のパワーに満ち溢れていましたね2016/03/20