出版社内容情報
お調子者の弥太郎が岡っ引きになろうとして起こる騒動や、狛犬をめぐる石工の師弟の感動話など、笑いと涙の人気シリーズ第十一弾!
畠山 健二[ハタケヤマ ケンジ]
著・文・その他
内容説明
岡っ引きに憧れた弥太郎が勝手に親分を名乗り、事件を解決しようとして起こした大騒動とは(「といちて」)、波瀾万丈の人生を送ってきたお染は、誰にも言えなかった切ない過去を思い返す(「ぬけがら」)、隠居した親方に昔の女を探してほしいと頼まれた八五郎は、ひょんなことから心を閉ざした子供を預かることに…(「らくがき」)など、笑えて泣ける五篇を収録した大人気シリーズ第十一弾。
著者等紹介
畠山健二[ハタケヤマケンジ]
1957年、東京都目黒区生まれ。墨田区本所育ち。演芸の台本執筆や演出、週刊誌のコラム連載、ものかき塾での講師まで精力的に活動する。日本文芸家クラブ会員。2012年、『スプラッシュマンション』(PHP研究所)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
190
11巻は万造に比べて記憶に残る活躍がなかった松吉と八五郎が主役級で頑張る噺があって、彼らの長所短所が丁寧に書かれていたのが嬉しかった。『こまいぬ』では相も変わらない万松コンビの軽妙な言動が楽しく、『といちて』では現代にもいそうな弥太郎の懲りなさ&馬鹿さに笑い、『ぬけがら』ではお染の哀しい過去に涙しつつ彼女の逞しさが眩しく、『えんがわ』と『らくがき』の前後編では酷い親の仕打ちで歪んでしまった5歳児・多吉を取り巻く長屋の面々に「情」の素晴らしさを教わった。お満と万造、お栄と松吉の進展にも期待して次巻へ進もう♬2020/03/31
やま
159
本所おけら長屋11作目 2018.08発行。字の大きさは…中。 こまいぬ、といちて、ぬけがら、えんがわ、らくがきの短編5話。 本所亀沢町のおけら長屋の住人が、おりなす泣けて笑えてしんみりする人情物語です。 【こまいぬ】 亀沢町から弁天社に奉納する狛犬を請け負った万松は、名人石工・石貫に話に行くが、頑なに受けようとしない、何か有ると感じた万松は、調べて行くと石貫の弟子・吉五郎が、師匠の娘・お澄と一緒になるため家を出て行ったことが分かる。そこで2人を競わせて一対の狛犬を作らせると…。🌿続く→2020/12/13
はにこ
109
こまいぬでは拗れた師弟をつなげ、えんがわ~らくがきでは心を閉ざした子供と打ち解ける。さすがのおけら長屋!万松が頼もしく見え始めている!松吉とお栄のジェスチャー会話、すごい。早く結ばれないかな。ぬけがらでのお染の過去。胸が締め付けられた。おけらでずっと幸せでいて欲しい。おとぼけで男に惚れる弥太郎も再登場でわかせてくれた。今回も泣いて笑って大満足。2020/09/10
のり
107
お染の過去にまだまだ苦労話があるとは…辛い経験が今の土台を形成したし、長屋連中の温かみも影響しただろう。文蔵親方の尋ね人も以外性ありだし、奥方の人間性にも打たれた。八五郎の教えと、江戸っ子魂も、らしさがてんこ盛りだった。多吉に多幸あれ。2018/11/15
アッシュ姉
101
2020年に出会った本で一番ハマって、最も印象に残ったのがおけら長屋シリーズ。未読巻があと四冊になってしまったので、惜しみながらも今年の読み納め。じんわりしみしみ十一巻。おけら流の温かさにぬくぬくあったまる!今作は弥太郎おやびんに笑い、八五郎さん男気をみせて大活躍、締めはやっぱり鉄斎さん。万松コンビの春は近いか。来年も大事に大切に読み進めていきたい。2020/12/16
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