出版社内容情報
今を時めく藤原氏の娘である茜は、忌み子とされる双子の妹。 美しい姉・照子の入内が決まり、お付きの女房としてついて行くことに。 しかし和歌が苦手な照子の代わりに、帝の主催する宴に出席することになり?
内容説明
今を時めく藤原氏の娘である茜は、忌み子とされる双子の妹。似ていない美しい姉・照子の入内が決まったため、お付きの女房として、正体を隠してついて行くことに。だが、和歌が苦手な照子の代わりに宴に出席させられ、雅な歌の腕前から帝に興味を持たれてしまう!さらに冷ややかな美貌を持つ“銀の少将”源雅雪に、偶然その姿を見られてしまって!?秘密を守れないとアウト!危険だらけの後宮で綴る、平安恋物語!
著者等紹介
岐川新[キガワアラタ]
第6回角川ビーンズ小説大賞にて“奨励賞”受賞。2009年『赤き月の廻るころ 紅蓮の王子と囚われの花嫁』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
79
今を時めく藤原氏の娘である茜は、忌み子とされる双子の妹。 美しい姉・照子の入内が決まり、お付きの女房としてついて行くことに。 しかし和歌が苦手な照子の代わりに、帝の主催する宴に出席することになり?秘密を守れないとアウト!危険だらけの後宮で綴る、平安恋物語!主人公の茜は双子の妹で、いないものとされて、別の場所で祖母に育てられ、祖母の死後、本宅であやかしと言われて冷遇されている。姉の帝への入内に伴い、付き人として宮廷に上がる。即興で歌を作るのが苦手な姉に代わり宴に出るが、うっかり歌の腕前を披露してしまい、2017/09/27
すみの
32
双子の姉・美姫の照子とは違う薄茶色の髪、ぱっちりとした目に色素の薄い瞳の茜は『あやかし』と呼ばれ、父でさえ茜を疎ましく思う。が、姉妹仲は良く、幼馴染みの保秋と照子の二人は茜と普通に接する。照子入内の際、女房『周防』として姉の世話をするため茜も後宮へ。後宮の中での女の権力争いに巻き込まれていく照子(麗景殿)一派。姉のピンチに得意な和歌を披露したことからどんどん話は進む。後宮内で起こる事件を調べる頭の中将・朱貞、蔵人の少将・雅雪、そして茜(周防)の歌を気に入る謎の宮さま…格好いいですね。2017/01/04
kagetrasama-aoi(葵・橘)
26
「平安うた恋物語」第一巻。「花嵐と白銀の少将」押入からの発掘本。平成27年の版、主人公がこれからどんな風に成長していくのが楽しみです。権門の家に女の子の双子として産まれ、姉は全てに優れ、妹(主人公)は和歌の才能以外に何も持ってないと言う設定。私は幼馴染と結ばれる結末がかなり好きなんですが、どうなんでしょうか?全然覚えてないので楽しみに読みます。2025/03/18
U
25
和歌が楽しいなあ。もっとたくさん和歌に絡めたエピソードを読みたくなりました。ラストでお姉ちゃんとの関係にいちばんグッときた。幼馴染みくんが報われてほしすぎる。帝の妻たちはやっぱりなんだかかわいそうだよなあ。東宮がいい子で不憫。2015/11/09
ぐっち
23
あれっ、せっかくの逆ハーレムなのに、幼馴染でも主上でもなく、そっちなんだ!と人物紹介でびっくり。私的には幼馴染推しなのですが、どれもまだ恋未満の感じなので、続巻で全員が押せ押せだといいなと思います。2015/07/04