角川ホラー文庫<br> かにみそ

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角川ホラー文庫
かにみそ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041030134
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

それは聡明で無垢で愛おしい、蟹。日本ホラー小説大賞優秀賞受賞の話題作!全てに無気力な20代無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。
それはなんと人の言葉を話し、小さな体で何でも食べる。
奇妙に楽しい暮らしの中、私は彼の食事代のため働き始めることに。
しかし私は、職場で出来た彼女を衝動的に殺してしまう。
そしてふと思いついた。
「蟹……食べるかな、これ」。
すると蟹は言った。
「じゃ、遠慮なく……」
捕食者と「餌」が逆転する時、生まれた恐怖と奇妙な友情とは。
話題をさらった「泣けるホラー」。

倉狩 聡[クラガリ ソウ]
著・文・その他

西島 大介[ニシジマ ダイスケ]
イラスト

内容説明

全てに無気力な20代無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。それはなんと人の言葉を話し、体の割に何でも食べる。奇妙で楽しい暮らしの中、私は彼の食事代のため働き始めることに。しかし私は、職場でできた彼女を衝動的に殺してしまう。そしてふと思いついた。「蟹…食べるかな、これ」。すると蟹は言った。「じゃ、遠慮なく…」。捕食者と「餌」が逆転する時、生まれた恐怖と奇妙な友情とは。話題をさらった「泣けるホラー」。第20回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

倉狩聡[クラガリソウ]
1982年東京都生まれ。国際製菓専門学校夜間部卒業。2013年、『かにみそ』で第20回日本ホラー小説大賞“優秀賞”を受賞。その奇抜なアイデアと繊細な情景描写で話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そる

184
確かにゾッとするんだけど、コミカルでおもしろくもあり、あたたかい友情の話でもある。なんだかかわいいホラーだった。文章読みやすいし無駄がなくて良い。そして真理も突いてる。蟹、おもしろいな。もうひとつの短編もなんとなく蟹の話に似てますが、情景描写が多くて、なんだか美しい。でもこわい。百合の花って魅惑的ですね。「『ねえ、おまえなんかつらそうだよ。どうしたんだよ。昨日からなんかおかしいよ。なんかあったんでしょ?嫌なことされたの?そういうの、言わなきゃだめなんだよ。思ってるだけじゃ伝わらないことって多いじゃんか』」2024/08/08

海猫

177
蟹が喋ったり巨大化したり何でも食べる異常性と、主人公の「私」のシニカルな語り口が相まって、奇妙な可笑しみがある。蟹がとにかく愛らしい。意外とエロチックな描写もあって、独特な感性。怪物ホラーめいた残虐な展開もあるにはあるが、怖いというよりシュールな印象。切ないながらどこか爽やかなエンディングも良い。併録の「百合の火葬」は、表面的なユーモアはそんなになくてノスタルジックな感じがした。文体の効果もあって幻想小説めいた雰囲気さえある。2作品とも不思議な味わい。面白い作風なので同じ著者の「いぬの日」の方も読みたい。2023/08/10

chiru

120
『泣けるホラー』という評判を裏切らない受賞作『かにみそ』と『百合の火葬』の2篇。ホラーのジャンルは色々あるけど『人喰い蟹』と『無気力青年』という組み合わせが新しく、予想外に面白い❣️ある日海岸で拾った蟹と意気投合する青年。その日から彼の日常が変わり始める。蟹から上目線されたり、ツンデレな会話をしたり、青年に蟹がふとんをそっとかけてあげたり…天然でちょっと生意気な蟹が可愛い❣️だけど…喋ってるのは、ほんとに蟹なの? 怖いというより切なく、酷いというより優しい。不思議な友情に涙でした。⭐️42022/01/12

りゅう☆

117
無気力な主人公は蟹を見つけ家に連れて帰った。その蟹は雑食?何でも食べ、言葉が分かるような振る舞いをする。蟹が言葉を話すことに気付いた時、何となくそれが当たり前のようで…。蟹の食費を稼ぐためせっせと働き、蟹が吸収した知識が入ってきたり、なんといっても愛着が湧いてきて生活に変化が。そんなある日、恋人を殺してしまう。そしてそれを蟹が食す。それから蟹は人肉の味を覚え、毎日のように人を殺しては食べの日々。やってることはグロいのにお互い思いやりを持つ優しい関係が溢れ出てる。そして最後は愛が溢れてる?!『かにみそ』。→2018/10/23

オリーブ子

108
2編のホラー。夫の推薦本。怖かったよ。 「かにみそ」は、美しく小さな蟹と主人公の奇妙な友情…文学的な滑り出しだったのに、育って変化していく蟹の怖いこと。人の言葉は話すけど、怒りがわからない、八百万の神さまみたいな、ドライでチャーミングな蟹の圧倒的な存在感が恐怖を煽る、煽る。ラストが良かった。 「百合の火葬」は、人の記憶や命を吸う百合。こっちのほうが怖かった。母子の情とか、線の細い美しい女性とか、記憶とか、紫の霧とか、百合の香りとかがぐるぐると回る感じ。2017/05/24

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