角川文庫<br> 花酔いロジック―坂月蝶子の謎と酔理

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角川文庫
花酔いロジック―坂月蝶子の謎と酔理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041030097
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大学に入学した蝶子は、勘違いから<スイ研>――酔理研究会に入ることに。酒に酔えない蝶子だが、先輩・神酒島が読み解く謎の理(ことわり)は蝶子に心地よい酔いをもたらし……。モラトリアム系青春恋愛ミステリ!

内容説明

戸山大学に入学した坂月蝶子は痩身の文学青年・神酒島先輩から声をかけられ、“スイ研”―酔理研究会に入ることに。そこで目にしたのは、数々の酒と恋と、日常の謎。新歓コンパや野球交流戦、月愛でる学園祭に雪の冬合宿と、移ろう四季の中で出合った謎を神酒島はするすると解いていく。酒に酔えない体質の蝶子だが、神酒島が読み解く謎の理は不思議な酔いの余韻を残していき…。切なくてじれったい、青春恋愛ミステリ!

著者等紹介

森晶麿[モリアキマロ]
1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手がけながら執筆活動を続け、2011年『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

67
今やありえない学生風景……でしょうか? 4話目に登場する学長のように、最近の大学はアルコールに厳しいです。内容的に一気飲みを助長するような話と、解釈されないことを祈りたいものです。ミステリとはいえ、恋がからむ人間心理を解いていくので、限りなく普通小説的。と思っていたら、やってくれますねえ。1冊読み終えて、満足。シリーズというのはこうこなくちゃ。蝶子がんばれ。2015/12/23

よっち

47
戸山大学に入学し推理研究会に入るつもりだった坂月蝶子が、神酒島先輩に声をかけられ“スイ研”酔理研究会に入って遭遇する数々の酒と恋と、日常の謎。酒蔵の娘で父親に騙されて甲類焼酎をミネラルウォーター代わりに飲んでいた蝶子さんは酔えない体質ですが、作中スイ研の面々が気持よく飲んでいる描写だらけなので、読んでるだけで何となく自分も酔ったような錯覚に陥りますね(苦笑)ミステリとしてはライトな印象でしたけど、共に過ごすうちに神酒島先輩が気になっていくオチョコさんの心理描写が何とも微笑ましい青春小説でした。続編も期待。2015/06/17

まりも

46
ひょんな事から推理研究会ではなく、酔理研究会に入る事になった坂月蝶子が、先輩の神酒島と共に酒を飲む傍らで様々な日常の謎や恋の話に遭遇する話。ミステリーとしてはあっさりしているけど、スイ研の皆が大量の酒を浴びるように飲んで大暴れしているので読んでいるだけでほろ酔い気分になれる作品ですね。徐々に神酒島に惹かれていく蝶子の姿も大変可愛らしく、二人の微妙な距離感から紡がれる恋模様には胸がキュンときますね。この作品に出てくるお酒を飲みながら読むとまた違った面白さがありそうだな。スピリタスはいらんけど笑 次巻も期待。2015/07/03

紅葉

43
大学に入学した主人公の蝶子は推理研究会と間違えて酔理研究会に入る。この酔理研究会は「酒を飲むが為に飲む」サークルでとにかく飲みまくり酔いまくる。そんな大学生活の中での日常の謎をとく5つの短編集。酔っぱらいばかりなのに爽やかで綺麗な雰囲気。そして神酒島先輩が素敵です。森さんの話しに出てくる男性ってどうしてこんなに魅力的なんだろう…。蝶子ちゃんとのじれったい関係にはニヤケちゃいました♪これからどう進むのか…続編も読むのも楽しみです♪2015/07/31

絳楸蘭

41
蝶子がスイ部に入って神酒島先輩と過ごす一年は、恋と謎と酔いに彩られていた。酒に酔うことを知らない蝶子が季節を追いながら、神酒島先輩の導きでいろいろなものに酔いしれながら惹かれていくさまが、切なくもあり、楽しくもあり、酩酊感が漂う。最後の先輩の言葉で、二人がどうなるのか今月発売される続きの単行本の文庫化が待ち遠しい(長いなぁ 笑)2015/06/14

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