資本主義こそが究極の革命である―市場から社会を変えるイノベーターたち

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041029930
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

宇野常寛が編集長をつとめる人気メルマガ「ほぼ惑」書籍化。ECサイト、webマーケティングなど新しいテクノロジーから生まれたサービスが、人間の行動様式や意識、社会や文化空間に起こす革命の本質を探る。

内容説明

インターネットによるジャーナリズムが市民社会を革新すると期待された10年前。しかし現実には変革は起こらず、むしろ閉塞感のある社会になってはいないだろうか。では、世の中に希望はないのか。宇野常寛は情報社会を再検討する中で一つの答えに辿り着く。資本主義こそが究極の革命であると。つまり、サービスを設計する経営者たちが、テクノロジーを手掛けるエンジニアたちが、仕事を通じて得た思想とビジョンを背景に着実に世の中を変えていたのだ。その先駆者8人との、未来への対話集。

目次

1 川鍋一朗(都市・地方と「交通」)過疎化する地方でタクシーが果たす使命―日本交通・川鍋一朗が描く「交通」の未来
2 粟飯原理咲(「ポスト主婦」の時代の食とライフスタイル)「中食」はポスト戦後の食文化にどう介入するか―アイランド・粟飯原理咲が語る「お取り寄せ」の現在
3 野林徳行(生活サービスとコンビニ)なぜネット時代に『ゼクシィ』は売れ続ける?―レッグス・野林徳行の「顔が浮かぶ」マーケティング
4 安藝貴範(ホビーとカルチャー)僕らに『スター・ウォーズ』さえあれば―グッドスマイルカンパニー・安藝貴範が語るオタク文化の世界戦略
5 古川健介(「文化を生む」ためのインターネット)そもそも検索ワードなんて要らない?―nanapi・古川健介が語る「ポスト検索」の時代
6 森健志郎(教育とインターネット)動画教育が可視化する新しい日本人の人生設計とは―スクー・森健志郎の学歴社会「解体プラン」
7 北川拓也(「モノ」と人間の関係)人間の意識を変革するECサイトは可能か?―理論物理学者・北川拓也が楽天で得た「哲学」
8 安宅和人(神経科学と「言語」)「人間」を単位に考えるのは生命に失礼―『イシューからはじめよ』著者・安宅和人が神経科学とマーケティングの間で考えてきたこと

著者等紹介

宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年生まれ。評論家/批評誌『PLANETS』編集長。京都精華大学非常勤講師、立教大学兼任講師、J‐WAVE「THE HANGOUT」月曜ナビゲーター、日本テレビ「スッキリ!!」木曜コメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

28
川鍋氏:日本人の100人に1人はタクシーで生活(20頁)。野林氏:インドネシアのローソンは、レストランとして進出。屋台にて60円で食べてからコーヒーで2時間粘る。涼しんでいる(87頁)。森氏:重要なのは、学んでいるときにどんな発言をしたのかまで、残せること。学習ログを残すことで、学習歴の学歴に変える(154頁)。安宅氏:スマホで画像が流れてくるのを見たとき、単に綺麗だなとしか思われなかったが、これが本質(191頁)。2015/12/13

JUN

9
う~ん、あまり自分には刺さらない内容だった。2024/10/10

Kumisuke92

9
宇野常寛の青さを感じさせるタイトルだなあ。でも資本主義の内部で新しい世界を作り出そうとしている人たちのビジョンを引き出す試みは成功している。能動的な選択としてタクシーを位置づけそのことにより過疎社会でのインフラを目指す日本交通。ちょっとした幸せを家庭にもたらすプラットフォームとしてのインターネット活用を目指す栗飯原理咲、教育を可視化してゆくスクーの試み、行動変革から意識変革を引き起こそうとする北川拓也。神経回路に蓄積された経験として人間を捉えようとする安宅和人。非言語の世界に踏み出す人間観が共通している。2016/08/27

nizimasu

6
ちょうど楠木健さんの「好き嫌いと経営」を読んだ直後に読むと同じような経営者と著者の対談であるがこちらに出てくる経営者がIT系が多いからかどうもそれほど共感できなかったのも事実。リクルート系が多いからかもしれないけれど個人的にはあまり知り合いにいないタイプがという面ではかなり面白い。いわゆるニッチの部分をマネタイズするような経営者が多い中、日本交通の社長はタクシー運転手という人々を雇用しているという気概を持っている点でとても泥臭い存在で好感が持てた。タクシー運転手は世界を見回しても色々問題点があるようだ2015/10/08

5
宇野常寛を授業で扱ったら評判が良く、読んでみた。数年前の発行だけど、十分楽しめた。2019/02/14

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