出版社内容情報
舞台はドイツ!平賀&ロベルトが目にした恐るべき「悪魔」の正体とは?
悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトだったが、駅で連日同時刻に死者が出る連続不審死をはじめ、異常事件が頻発。街全体が混乱する中、平賀は調査のためと言って姿を消す。やがて驚愕の真相が明らかに――!
内容説明
悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトは、“悪魔憑き”とされる少女の凄絶な変貌ぶりを目にして戦慄する。一方、ニュルンベルク駅では連日決まった時刻に人が死ぬ連続不審死事件が発生。その後、街のいたるところで“悪魔”の目撃情報が報告され、住民の不安が募っていく。調査に合流した平賀は驚愕の方法で“悪魔”の正体を突きとめるが―!一連の事件から導かれた恐ろしい事実とは!?天才神父コンビの事件簿、第10弾。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
103
今回はドイツ編‼第二次世界大戦の裏歴史と言ったら…大定番なものが黒幕として控えてました。読みやすかったけどいつもより薄気味悪さup‼「悪魔を科学する」「悪魔を飼う」平賀らしいこの発想が面白かったです。今回のトリックはどこか「ラプラスの悪魔」と繋がってるのでは? 良太、お兄さん想いなのは分かるが、君はどんだけ天使なんだ!!2017/08/20
ひめありす@灯れ松明の火
90
今回はドイツで奇跡調査ではなく悪魔払い。そうですよね、バチカンですものね、エクソシストですよね!とわくわくしながら読みました。いつも最後は結構綺麗に終わるのに、今回はずくずくな感じになっているのが珍しい。ジュリア司祭が絶対絡むと思ったんだけど、どこかで二つの組織が絡む展開になるのかしら。平賀は相変わらず純真無垢で天使の様ですね。悩めるロベルトは続きますが、今回の出会いの様に自分の器を大きくする経験も沢山続いていくと思うので、自分を見失わず力に導かれず悪魔に誑かされず相棒を信じて頑張ってほしいなあと思います2016/03/06
ぽんすけ
78
ネオナチ再びの巻。マギー神父が再登場すると思ってなかったので誰あなた?面識ありましたっけ?となった。1巻の登場人物でしたね。これ絶対私以外にも誰?ってなった読者がいると思うんですがw今回平賀が科学捜査で機動力を発揮していろいろ頑張っていた印象。平賀が頑張ってると頑張れ頑張れって応援したくなる。気分は見守り隊長ロベルト。しかしネオナチって私が日本人だからかあんまりピンとこなくて。現在戦争中のロシアとウクライナの問題にもネオナチが…って話があったし、ヨーロッパでは現在にまで至る根深い問題なのかな。すごく怖い。2023/06/20
NDS
70
今回はなかなかにホラー成分が多めです。なかなかエクソシストのようなシーンや、魔方陣などオカルトテイストのものが多かったです。解明になるとなかなか「うーん…?」となるようなものがありました。 音響兵器は聞いたことはありますが、実際それで建物が倒壊するだろうか、トカゲに帰省されていたとは言え、吐き出した緑の物体の正体は?神父様ままで雑言を吐いたのは? それよりも何よりも、最後のバックトゥザフューチャーは一体なんだったんでしょう...?2016/03/21
カナン
69
舞台はドイツ連邦共和国、しかもバイエルン州ニュルンベルクと来れば勿論ナチスです。一作目の「黒の学院」から目立っていたので漸く伏線回収に向けて動き始めたのかなという印象。ただ悪魔祓いの話から始まりつつも、早々に多過ぎる移民や急速な少子化、経済や治安の悪化に反発する過激団体の存在等、数多の問題を抱え暗雲が立ち込める今現在のドイツに触れていくので、この調子で広げた風呂敷を果たして畳むことが出来るのか少々不安に。薔薇十字団を含む秘密結社が集中しているのは、この国に根付いたマイスター文化の影響だとする説は変に納得。2016/01/17
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