出版社内容情報
天才的な頭脳を持ち13歳にして独房に収監される犯罪者、ローレン・ディルーカ。ある日、奇妙な殺人事件の謎解きを依頼され……(「独房の探偵」)。平賀&ロベルトが極秘レシピ再現に奮闘!?(「魔女のスープ」)
内容説明
悪魔のごとき頭脳を危険視され、わずか13歳にして特殊房に収監されている少年、ローレン・ディルーカ。ある日、彼のもとを国家治安警察の人間が訪れる。血も流れず、凶器もない密室殺人事件の謎を解くよう依頼されたローレンは、気まぐれに獄中から助言を授けるが…(表題作)。平賀とロベルトがあやしげなレシピの再現に奮闘する「魔女のスープ」、平賀の弟・良太の意外な人物との縁を描く「シンフォニア」など、計4編を収録。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
116
平賀の秘密。ロベルトの秘密。魔女のスープの秘密。法王猊下の秘密。サウロの秘密。バチカンの秘密。良太の秘密。ジュリアの秘密。日記の秘密。ローレンの秘密。梟の秘密。皆が皆、秘密を持ちながら神と向き合う。神様はきっと秘密を抱えた人間には優しい。だって、それが揺らぐべきものだとわかっているから。罪と赦しの範疇にあるから。シリアスな話も面白かったけれど、飛んでもお料理話の魔女のスープが私も好きかも。神父さまだってお腹を抱えて笑った方がいい日もきっとある。ほら、笑う門には福来る。2,3,5,7,11,13,17,192015/11/29
そのぼん
98
シリーズ第11弾。今回は短編集でした。『シンフォニア』では平賀の弟の話が詳しく描かれていたので、興味深く読みました。『魔女のスープ』ですが・・・。あれを食したお三方、チャレンジャーですね(苦笑)。調理(?)している過程を読んでいるとかなり微妙な気分になりました。2016/01/30
ぽんすけ
74
短編集第二弾。本編では行方不明状態のローレン大活躍の巻。えっと…、普通にあなた名探偵ですよね?このシリーズで一番普通に事件解決していて、強制的な安楽椅子探偵状態だけどめっちゃ切れ者で笑った。本人の安否が知れない中で短編とはいえ元気な姿が見れてよかった。そしてこの巻一番の衝撃。リアル天使降臨平賀の弟良太!この子めっちゃ天使やん!正直平賀の弟なんで変わり者な所があるのかなって思ってたけど、病に侵され己の不思議な能力に苦悩し神の存在を問い続ける少年だった。ジュリアのお陰でもなんでもいいので病気がよくなってほしい2023/06/16
Yuna Ioki☆
64
1048-251-38 バチカン調査官シリーズ第十一弾は短編集。ちょっと物足りない感はあるものの「シンフォニア天使の囁き」では初登場の良太と平賀兄、ロベルトとヨセフの四人が繋がることに。ジュリアが良太の病を治す薬を持っていたりと先々の悩みの種になりそうな予感(¯―¯٥)「魔女のスープ」を作るために奔走する平賀とロベルトが可愛すぎる(≧▽≦)できた物が味噌汁もどきだったのにはワロタ(笑)2015/06/26
カナン
62
これまで本編ではほとんど触れられてこなかった平賀の弟の出番がやっと来ましたね。高潔な兄の姿を見て育った弟は、やはり同じように聡明で心優しき少年でした…けど、正直この弟の物語に関しては、「これ番外編で書いちゃっていいの?」ってぐらい思い切り本編に絡んだ設定と展開だと思うのですが、ちゃんと後で回収されるんでしょうか。「魔女のスープ」は年相応の一面を見せる神父二人組に癒されます。ローレンの幼少期を描いた「独房の探偵」は、もしかして実際にあったあの事件が元ネタかな~とか思ったりしながら読み終えました。犯人は彼奴。2015/11/25
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