出版社内容情報
不可解な事件の裏に亡者あり。警察小説の第一人者による、傑作小説。鬼道衆の末裔として、秘密裏に依頼された「亡者祓い」を請け負う鬼龍浩一。企業で起きた不可解な事件の解決に乗り出すが……。恐るべき敵の正体は? 傑作エンターテインメント。
今野 敏[コンノ ビン]
著・文・その他
内容説明
古代から受け継がれる鬼道衆の末裔として、「亡者祓い」を請け負っている鬼龍浩一。「亡者」とは、嫉妬や憎しみ、恐れ、あらゆる欲望といった陰の気が凝り固まったもの。今回依頼されたテレビ局のお祓いも、単純な仕事だった。さらに日本橋の食品会社で起きた異変の解決を頼まれた鬼龍は、出向社員になり、会社に潜入した。だが、会社には女子社員を中心に想像を絶する陰の気が渦巻いていた…。傑作エンターテインメント。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。78年、上智大学在学中に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て執筆活動に専念。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@猫と共に生きる
77
読み友様からのご紹介本です📙男性向けサービス満載のエンターテインメント小説です!!!なんせ美女が次々と鬼龍う浩一さんに寄って来るんですから(笑)これで終わりではなく、シリーズ化している様ですので続々と読んで行きます😊鬼の伝説はとても興味深くて面白いです👹2024/01/06
たち
55
相変わらず、卑猥な描写が多くて辟易した。亡者のまぐわるシーンのみならず、鬼龍がつまみ食いしているのにまで付き合う気はないので読み飛ばした。しかし、世の中、陰陽のバランスが大切なので、そっちの方も実は重要だったりする。世の中の少子化も実は、陰陽の乱れが原因なのかな?2020/08/23
はつばあば
53
鬼道衆の末裔・鬼龍浩一。コミックの孔雀王の最初の巻もこんな感じやったような・・と懐かしく思い出しました。今野さんの雑多な知識に色っぽい部分が霞んでしまうわ(笑)。正史としての歴史ものじゃなく伝奇物の古事記や日本史が書かれていて面白いです。この日本に元祖日本人!なんてもういないっちゅうことでしょうか。大陸から渡ってきても、この狭い日本に住むことで島国根性が蔓延ってしまった私達が現在の日本人なんでしょうね。2023/05/29
aki☆
47
鬼道衆の末裔で陽の気を操る鬼龍が、陰の気が凝り固まった「亡者」を祓う。そう言う話ではあったけどちょっと予想していたのとは違って陰=淫で性描写が多く、亡者といっても軽い印象を受けた。しかもシリーズ一作目なのかと思っていたらシリーズの「原点」なのだとか。それなりに面白かったからいいんだけど(^_^;)2019/07/09
こんぺいとう
39
今野さん初読みだった隠蔽捜査が面白かったので、こちらも手にとってみたのだが、なかなかに女性には難しい内容だった…。かなりの分量を性描写が占め、まぁ陰の気に取り込まれた亡者を祓うという内容だから仕方ないかもしれないけれど、最初でお腹いっぱい。あまり楽しめず残念。2018/05/17