出版社内容情報
あの世とこの世のはざまの幽落町で、1年間を過ごすことになった僕・御城彼方は、駄菓子屋の店主で龍の化身でもある水脈さんと、今日もおばけたちの悩みを解決する日々だが……。シリーズ第3弾!
内容説明
黄昏と境界の街、幽落町に夏がやってきた。訳あって1年間限定で、おばけや妖怪たちと同じ“常世の住人”になってしまった僕・御城彼方も、大学に入って初めての夏休みを満喫していた。さっそく駄菓子屋“水無月堂”店主の水脈さんと、隅田川の花火を見に行く約束をするものの、花火大会当日はあいにくの悪天候で…。水脈さんの飼い猫・猫目ジローさんの切ない過去も明らかになる、ほっこりやさしい謎とき物語、第3巻!
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市で生まれ、千葉県で育ち、現在は東京都内で書店員をしている兼業作家。日本大学理工学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
168
久々に読んだ3冊目は幽霊にぴったりの季節の夏真っ盛りの話でしたが真冬に読むのも乙なものでしたね。表紙イラストは珍しく主人公の千葉県民・御城彼方くんと黒猫姿の猫目ジローと水脈さんは幽かに小さく後ろ姿だけですね。人物紹介頁も6人と随分にぎやかになって嬉しいですね。まあ実は全員が暑苦しい野郎どもなのですがね。今回も人情たっぷりのストーリーで第1話は龍の化身・水脈さんが第2話は彼方君が孤軍奮闘、第3話は猫目ジローの出自の話、余話は真夜がそれぞれに大活躍でした。尚22頁2行目は坂上二郎さんのギャグのパロディですね。2019/01/15
りゅう☆
94
隅田川の花火大会でまさかの西郷さん登場。常世に迷い込んだ女子高生を浮世まで案内した彼方だが、女子高生の死んだおばあちゃんがいて…。違和感ありなかなか目的地に辿り着けず、ホラーっぽい怖さを感じつつも(角川ホラー文庫だったね)水脈に頼らず戻ってこれた彼方によく頑張ったねって褒めてあげたい。そしてジローの切ない過去。飼い主百合の死の裏に隠された悲劇。真実を受け止め、過去の憂いを晴らし、ケジメをつけることのできたジローは更にいいアヤカシになったのではないかと。そして真夜さんによる昭和の再現。なんだか心温まるな~。2017/02/07
ひめありす@灯れ松明の火
85
今年は読メの皆様に隅田川花火大会に連れて行って頂きました!なので、偶然にも水脈さん達と同じになってちょっと嬉しかったです。でもスカイツリーが見えるだけじゃ花火実は見えないんですよ、と付け加えておきます。屋上のビアガーデンからはさぞかしよく見えただろうなあ。いいなあ。上野の西郷さんが超合金合体ロボットよろしくなったのは面白かったです。今回はいつも澪さんに頼りっぱなしの彼方やジローさんがちょっと頑張ってるので微笑ましくなりました。そろそろ千葉愛全開の彼方君の帰郷話が読めるのかな。さりげないおまけ話しが好きです2015/10/15
はつばあば
60
三巻目、二巻目で棒カルメ焼きと黒糖げんこつぼーを購入。今朝届きました。今回は仙台駄菓子って言うのが気になりました(#^^#)。昔懐かしい駄菓子に目がいって困ります(^^♪。幽落町は蒼月海里さんの原点なのでしょうか。華舞鬼町や深海カフェに至る道標があちらこちらに。洗濯機だけは全自動でお願いしたいです真夜さん・・💛2020/02/07
はつばあば
54
今、私の心は平安である。この本は疲れた時にこそ読む本なのだろう。猫目のジローさん、シャイですねぇ2016/07/06