出版社内容情報
「成功」を夢見る人々の集う終着駅・新宿。美貌を頼りに上京した女性、野望を抱く若者、金策にあえぐ会社経営者たちの思惑が絡み合い、いくつもの犯罪が引き起こされる中、牛尾刑事が事件の謎を追う――。
内容説明
金策のために上京した父の急病死。犯罪の痕跡はなかったが、所持していたはずの三千万円はなぜか消失していた。父の一周忌、上京した慎也は運命の異性と出逢い結婚するが、そのわずか半年後、妻は何者かに殺害されてしまう。慎也は犯人を追うが、妻の死は絡まり合う事件の一端に過ぎなかった―。終着駅・新宿を中心に、無数の夢と欲望が渦を巻く東京で、連続発生する殺人事件に新宿署の牛尾刑事が挑む!本格推理の結晶。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
66
東京に憧れて上京して来た若い人達が殺人事件に巻き込まれる。人間関係が絡み合って複雑。誰が犯人かを予想しながら楽しく読み進めて行ける。次々と犠牲者が出る醍醐味も!モーさんと呼ばれる牛尾刑事、ウルさん・大上(オオカミ)刑事大活躍で面白いです。意外な所で犯人がひょこっと現れるのでワクワクしながら読みました。安定の森村先生です📚2022/04/27
ゆう
26
夢を描いて東京へ出てくる人々。色々な理由で上京し、東京で生活していた男女が殺されていく。出会い、別れ、人生の終着駅ってなんとも切ない気分。科学捜査とかはなく、足で稼ぐ捜査。話もそんなに重い感じではなく。昭和の香りただようなんとも懐かしい気持ち。そういえば、終着駅シリーズを2時間サスペンスでたまに見るけど、読んだのは初めてだった。2018/05/31
prism
1
暮坂慎也…それで是非会いたいんだ、 宮地由起子…私もよ、いらして、すぐ! こんな美しい夜に一緒にいられて幸せだな〜私もよ、暮坂さんと出会えて、列車のお席が隣あったのも、きっと運命ね。…もう、今夜は帰りたくないわ。ぼくも返し帰したくない。2024/07/15
mmk
1
ドラマでやっているのは知っていた終着駅シリーズの一部なのかな?また面白い小説を開拓してしまった…満足。2021/07/05
9landmine
1
鶴太郎に代わってからの終着駅シリーズって感じの描写が微妙。巻末の短編も、うーんって感じ。2019/12/08
-
- 和書
- 大江戸美味草紙