角川文庫<br> 夏の災厄

個数:
電子版価格
¥924
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
夏の災厄

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月04日 20時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041028124
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病がなぜ今頃蔓延するのか?保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手にまわる行政の対応や大学病院の圧力に難航。その間にもウイルスは住人の肉体と精神を蝕み続け―。20年も前から現代生活の脆さに警鐘を鳴らしていた戦慄のパンデミック・ミステリ!

著者等紹介

篠田節子[シノダセツコ]
1955年東京生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン―神の座―』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

525
「夏の」というからには旬のうちに手に取らねば、と今回の旅のお供に選んだが、何しろ読むのに時間がかかった。いわゆるパンデミックもの。インドネシアの離島で島民が伝染病で死に絶えるさまから始まるストーリー。その後舞台は日本に移るわけだが、最後までその不気味さは変わることがない。日本脳炎に似たこの伝染病は人為的に広められたものなのか。著者の取材力に感嘆するも、いかんせん長かった(長すぎた)。2023/07/21

みも

190
他の篠田作品に比して些か情緒には欠ける気がするが、この作品ごとの書き分けの妙技こそ、著者の見識の広さ、懐の深さ、また力量があればこそか。本作はパンデミック作品ではなく、その手前のエピデミック。それ故大袈裟にならず適度なリアリティを保持する。もっとも、局地的流行終息の後、パンデミックへの示唆を布石として締め括るのだが…。徹底した悪人も、非の打ちどころのない正義漢も登場しない。隠蔽された謎を究明するのは下っ端役人気質の保健センター職員他、現場の医療従事者達。それぞれがそれぞれの役割の中で、使命を見出してゆく。2020/04/20

rico

116
最初は「点」だった。その意味するところをはかりかね、もたもたしている間に、災厄は容赦なく広がっていく…。え、これって、今起こってること・・・?埼玉郊外の街で発生した、謎の日本脳炎との戦い。ヒーローもヒロインも出てこない。恋愛要素皆無。ぼやきながらも奮闘する普通の公務員や医師や看護師たち。希望的観測による誤った判断の連鎖。危機感なく無自覚な行動をとる一般人。四半世紀前の作品、久しぶりの再読だけど、正体不明な感染症が発生したときに起こること、人々の動きと反応などをリアルに描き、それが的確であることに驚く。2020/04/18

遥かなる想い

103
郊外の町に 突然蔓延した日本脳炎を 巡るパンデミック・ミステリーである。 平和な日常から 突如として、感染の恐怖に 陥る人々の戸惑いが生々しい。 密閉空間における人間の心理を巧みに描き、 現代生活の脆さを暴いた印象的なミステリーだった。2024/07/15

はたっぴ

93
久しぶりの篠田作品。元役所勤務という経歴が活かされた手に汗握るパンデミック小説だった。フィクションとは思えない現実味を帯びた物語に、自分の生活を当てはめながら読み進めると、次第にぞわぞわと背筋が寒くなり、読了した今は誰かに読ませたくて仕方ない。〝こんな出来事がいつ身近に起きてもおかしくない〟と思えるほど自然災害や病原菌(ウイルス)が蔓延る世の中で、いざという時にパニックにならずに大切な人を守れるだろうか?職場でいつも言われている「危機管理」という言葉が脳内を駆けめぐる作品だった。2018/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9333468
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品