内容説明
許嫁だった友江を妻に迎え、江戸で暮らし始めた岩城藤次。剣術道場からの帰り道、老人に奇声を発して襲いかかろうとする浪人を、謎の侍が斬ったのを目撃する。現場に駆けつけた同心の新之助は、その侍の身元を知ろうと、藤次に助けを仰ぐ。数日後、いきなり通行人に斬りかかるという似たような事件が起こる。藤次たちは、元々何日か行方をくらましていた人たちが騒ぎを起こしていることを知るが―。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
129
浪人・岩城藤次「江戸裏抜荷記」4巻。3巻で終わってしまうのかと思ったが、藤次さんと友江さんの江戸でのの生活ぶりと、新たな事件に巻き込まれていく藤次、事件は一様の解決を見るが、藤次を慕っていたが友江の為に身を引いたお京さん不幸な道に進むのか?次巻が待たれる。2015/01/30
ベルるるる
22
新之助~!!前作でせっかくイイ男だと思ったのに・・・。やっぱりダメだ。お馬鹿な浮気男のままだった。面白いのはこの新之助がお馬鹿だったって部分だけかも。前作で、読者が感じていた藤次の謎は全て解決してしまったせいか、今作は無理矢理、江戸に戻った藤次を活躍させなきゃ・・・って内容に思える。2017/09/01
goodchoice
5
久しぶりの第4巻だが、話の筋立てが回りくどく読んでいて、ちょっとイライラさせられた。小杉さんにしては歯切れの悪い一作であった。まあ、誰でもいつも傑作をかけるわけじゃないから、まあ、いいか。2015/02/12
めにい
5
必然性がなくなった藤次に探索をさせるためにはこういういきさつがなくてはならないということはわかる。が、これを続けるのはちょっと無理があるなあ。と思ったら最後に意外な二人が登場。陽の当たる藤次と友江に対する陰の二人ということか。物語が長引きそうな予感。2015/01/28
犀門
1
No.170★★★★☆所々に推理が飛躍してる所もあったけど概ね楽しめた。2018/10/04