角川スニーカー文庫 東京侵域（インローデッド）：クローズドエデン〈０１〉Ｅｎｅｍｙ ｏｆ Ｍａｎｋｉｎｄ〈上〉

岩井 恭平【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2015/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 404p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041025680
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

東京が変貌して２年。高校生の秋月蓮次と、人気アイドルの弓家叶方は“臨界区域・東京”に侵入する“侵入者”になっていた。“人類の敵”に支配された死の街で、蓮次と叶方は誓い合った“約束”を果たせるのか!?

内容説明

“東京”が変貌して２年―高校生の秋月蓮次と、大人気アイドルの弓家叶方には二人だけの秘密があった。二人は“臨界区域・東京”に侵入する“侵入者”だったのだ。エリア限定の特殊能力“注入”を使って探索を続ける蓮次と叶方。敵対する政府機関“救務庁”と、エリア最悪の怪物“ＥＯＭ”との三つ巴の状況で、蓮次と叶方は誓いあった“約束”を果たすことができるのか！？人類ｖｓ．人類の敵―希望と絶望のボーイミーツガール始動！！

著者等紹介

岩井恭平［イワイキョウヘイ］
茨城県水戸市生まれ。某大学理工学部卒業。第６回角川学園小説大賞にて優秀賞を受賞。『消閑の挑戦者パーフェクト・キング』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[θ(シータ)]

「だったら、あの日……俺にゆー姉がついてきたのは、お前らのせいでもあるんじゃねぇかっ！」東京厄襲ーー東京を突如襲った史上最悪の災厄。その災厄により人々は跡形もなく消えてしまった。そんな希望と絶望の狭間で少年は何を見て、少女は何を知る。新世代ボーイミーツガール開幕。圧倒的な力を持って敵を倒すのではなく虎視眈々と機会を伺い、策略を練り、敵を倒す。主人公達が努力する姿は何度見ても素晴らしいものです。不可解な謎も十分魅力的だったけど何より生きるか死ぬかの緊迫感に終始ドキドキで面白かったです。星３つ【⭐️⭐️⭐️】

2017/03/04

[まりも]

高校生の秋月蓮次とアイドルの弓家彼方の二人が、人類の敵EOMの跋扈する東京でお互いの大切な人を取り戻すために戦う話。帯に書かれている通りの希望と絶望のボーイミーツガールですね。大切な幼馴染と交わした約束を果たす為に過酷な戦場で必死に戦う主人公たちから感じられる緊迫感が最高でした。物語のテンポも速く、疾走感があるのでページをめくる手が止められないですね。不安要素が多い上に明かされていない謎も多いので、下巻がどうなるのか非常に楽しみです。

2015/04/01

[よっち]

厄襲に巻き込まれ幼馴染を失った高校生・秋月蓮次と、弟を失ったアイドルの弓家叶方。そんな二人がコンビを組んで、行方不明の大切な人を取り戻すべく人類の敵EOMが跋扈する禁止区域・東京に侵入を繰り返す物語。政府機関「救務庁」とも相容れないギリギリの状況の中で抱き続けてきた、取り戻したい大切な人を渇望する気持ちと、共に戦ってきた二人の絆。そんな絆を大きく揺るがす幼馴染にそっくりな少女。様々な思惑が交錯する緊迫感のある展開はテンポも良く、読むのもあっという間でした。ここからどう動くのか続きが今からとても楽しみです。

2015/04/02

[アウル]

面白かった。災害によって隔離されてしまった東京を舞台に幼馴染と弟を取り戻すために脅威に立ち向かう少年、少女の話。ＥＭＯが強すぎて絶望しかないのがまたいい味になっているな。いろいろと謎が残っていたり、引きが気になる所で終わったので次巻が楽しみ。イラストも良かった。

2015/04/10

[晦夢]

蓮次は失われた幼なじみの少女を救うため、同じく失われた弟を探す叶方と共に変貌した東京に侵入を繰り返していた。エリアに存在するクリプテッドとEOMという二樹類の人類の敵。そしてショットという人類の戦う手段の設定が面白い。侵入者として政府には禁止されているエリアに繰り返し進入するという状況での、蓮次と叶方の微妙で絶妙な関係性がすごく好き。色々と謎もあり、救務庁で翔一も動いていてこれからどうなっていくのか非常に楽しみ。状況が大きく動きそうな下巻が待ち遠しい。個人的には魚瀬がすごく可愛いと思いました。

2015/04/02