内容説明
江戸は新両替町、路地裏にひっそりと佇む骨董商“おそろし屋”。「やはり、あなたがお出でなさいましたか」―店主のお縁が客を選んで売る品々には、歴史の裏に潜む驚愕の事件譚や、ぞっとする話、因果な話がついてくる。武田信玄の軍旗は五両四分。奇妙な形の赤黒いしみは、信玄が苦悩したある秘密に関係しているという。そして“おそろし屋”自体にも、ある秘密があって…?
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福岡県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
46
『おそろし』の文字で迷うも(笑)手に取る。なるほど~ね。最後の話に入るまでは、「シリーズになっても次は・・」と思ったのだが、なんと現在の店主の話に続くのね。あらあら・・それじゃ2巻目を読んでみての判定と致しましょう。2015/02/05
優希
45
いわくありげな骨董品店の物語。因果ありきの骨董品というだけで興味が湧きます。隠された秘密が気になりました。2022/01/08
ネムコ
44
なにこれ、面白い! 骨董品屋さんのお話なんだけど、骨董品のお話じゃなくて、歴史の異説巷説が目白押し! それも誰もが知ってる水戸黄門や、武田信玄や、葛飾北斎の裏話。それぞれに納得できる気持ちの流れがあり、情緒があり、ホントにこんなだったかも…と、騙される醍醐味! そして、その裏にもっと大きな秘密があるらしい。早速2巻3巻を購入してしまいました!2015/05/27
はつばあば
44
ちょっとした時間の合間に・・。やっぱり軽かった。新シリーズだそうだから次から面白くなるか・・。読まれたら教えて下さい。文庫とはいえ馬鹿になりませんから(#^.^#)。ただ骨董品にまつわる話は面白い。これが史実に基づいているなら次巻も(*^_^*)2015/03/09
たち
38
ありそうで、なさそうで、ありそうな話ばかり…。面白かったです。江戸から現代まで続く骨董屋の秘密、知りたくなりました。2022/07/23