内容説明
建設コンサルタント・二宮啓之の生業は、建設現場でのヤクザ絡みのトラブル処理。借金に苦しむ生活の中、産業廃棄物処理場をめぐる高額の依頼に飛びつくが、カネの匂いをかぎつけたヤクザの桑原保彦と共闘することに。建設会社、市議会議員、極道。巨額の利権に群がる悪党たちを相手に、ふたりは事件の真相に近づくが―。
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoshida
139
産廃処分場の利権を巡り、ヤクザと建設業者、政治家が争う。建設コンサルタントの二宮は地権者から同意を得るよう依頼を受け、抗争に巻き込まれる。ヤクザの桑原と共闘し濃密な毎日が始まる。黒幕は早い段階で予想がつく。後は登場人物が多いので混乱する面もある。ヒリヒリした窮地を切り抜ける二宮と桑原。絶望するような状況も突破する。私なら諦めてしまうような状況でも打開する。タフな二人。お互いを疫病神としながらも最後には絆がある。テンポ良く先が気になり一気に読める。産廃の利権と厳しい状況も知る。シリーズも読みたいと思う。2020/04/27
chimako
114
「おまえヤクザよりたちわるいな」そんな半堅気の二宮とバリバリのヤクザ桑原。コンビと言うよりカップルと言いたい。痛い目に合う。危ない目にも合う。死にそうな目にも合う。おたずね者にもなる。この物語の世界は自分の住む場所とは全く関わりがない。縛られて吊るされるなど異世界の出来事。怖いオーラを発する二人には、しかし、愛嬌がある。変に肩入れして応援してしまう。解説を読むと直木賞受賞作『破門』までに3作。次が気になる。2017/11/20
Shinji Hyodo
99
『破門』に始まった黒川詣で…国境、螻蛄、暗礁と順不同に読み進めやっとコンビの始まりの『疫病神』に辿り着いた。堅気の二宮と極道の桑原。お互いにとってどっちが疫病神なのか?これを読む限りではどっちもどっち。シノギの為に危ない橋を渡って、四方八方から襲って来る極道連に拐われてはボコボコにされて、死を覚悟することも一度や二度じゃない。初版が1997年って事はかれこれ20年もの間ナイスバディ⁉︎を保っているわけで、今年のM1グランプリ(やるのかな?)はこのコンビに決まりですね(^^;;2016/11/20
nobby
96
読友さんオススメの黒川作品初読み。“かたぎ”な二宮と“やくざ”の桑原、2人のやり取りがコミカルで面白い。正直、前半は大阪を舞台に描かれるヤクザや金にまみれる人物達に戸惑うばかり…尚、次々出てくるゼネコンやら業者やら組の抗争やらが入り乱れる様子に混乱極めるも、中盤から絡み始めると一気に読み切った。何よりお互い疫病神扱いし合う関係に思わず笑ってしまう。しかし時系列や人物視点も変わらずの展開で、これだけ戸惑ったのも珍しい(笑)2016/03/15
yumiko
92
カッコいいとはこういうことさ!(どこかで聞いた台詞(´艸`))建設コンサルタント、実際はヤクザ絡みのトラブル処理係の二宮と、ばりばりの極道、二蝶会の桑原。「史上最凶コンビ」の出会いは、産廃処理施設建設の利権をめぐる縄張り争い。前も後ろも右も左も、とにかく食えない奴ばかり。まるで生き馬の目を抜く世界を、二宮と桑原が文字通り身体を張ってくぐり抜けていく様が痛快。二人とも自分の世界においての筋を通しているところがカッコいいのだ。今までスルーしてきたことを悔やみつつ、でもこれから五冊分彼らに会えることににんまり。2018/02/03
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