出版社内容情報
金子さんが勉強に励んでいると自分に似た人影がよぎった。彼女が勉強に集中できなくなる度、それは決まって現れる。ある日、鏡を覗くと頭の横から自分を見つめる顔が――。脳髄を揺さぶる戦慄の怪談実話、第二弾。
内容説明
ある時、夜中に高野は、半睡半覚で気がつくと腕が伸びていた。腕は壁を抜けて自宅の外まで達し、なにかを掴んだ「腕の魂」。勉強に集中できなくなる度に決まって現れる、自分の姿によく似た幻影「ベンキョーに負ける」。山で道を誤った男は、近くの小屋に宿泊した。女が暮らしているその小屋では、決して見てはならないものがある「砂人魚」。幽霊でも人間の狂気でもない、解釈不可能の恐怖体験談を描く。戦慄の怪談実話、第2弾。
目次
次は殺す
赤だるま
風
貰い物
たき火
チコ
魚
異言
でたらめ
ササキの車〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年生まれ。週刊誌記者を経て94年にノンフィクション『異常快楽殺人』を発表し、96年に『SINKER沈むもの』で小説家としてデビューする。2006年に「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編部門受賞、07年版「このミステリーがすごい!」国内編第1位。09年刊行の『ダイナー』で大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。