内容説明
濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。事故で視力を失った鍼灸師が見た、人形の影。その後部屋に立ち篭める異臭の正体とは「蛍火」。八百屋の軒先につながれた奇妙な猿に掴まれると、決まって家から死人が出る。ある日、猿が裾んだ相手は…「予言猿」。心霊現象でも人間の狂気でもない、怪談実話の新境地を拓く。それはコメカミとコメカミの間に宿る、かつてない恐怖体験談。
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年生まれ。週刊誌記者を経て94年にノンフィクション『異常快楽殺人』を発表し、96年に『SINKER沈むもの』で小説家としてデビューする。2006年に「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編部門受賞、07年版「このミステリーがすごい!」国内編第1位。09年刊行の『ダイナー』で大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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