営繕かるかや怪異譚

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041024171
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

恐怖と感動のエンターテインメント  2年ぶりの最新単行本

この家には、障りがある――。ある雨の日鈴の音と袋小路に佇んでいたのは黒い和服の女。――あれも、いない人?(「雨の鈴」) 住居にまつわる怪異を、営繕屋・尾端が鮮やかに修繕する。恐怖と感動の物語、全6篇。

内容説明

この家には障りがある―住居にまつわる怪異を、営繕屋・尾端が、鮮やかに修繕する。心ふるわす恐怖と感動の物語。

著者等紹介

小野不由美[オノフユミ]
大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。12年、2作が相関関係にある『鬼談百景』と『残穢』を刊行し話題に。13年、『残穢』は第26回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

736
小野不由美は書き過ぎない作家だ。ある程度の説明はしているが、突き詰めてはいない。その寸止めが絶妙。家に纏わる怪異について「そういう事もあるんですよー」と原因をふわっとさせておいて、読者に想像の余地を残している。その「想像」が実はいちばん怖いと思う。家の障りを解決するのは霊能者ではなく、営繕屋・尾端。ちょっとした修繕で怪異は治まる。子供の頃、家の間取りでしてはいけない事を祖父から聞いたことがある。昔の人は経験から「こうしたらだめ」というのを知っていたのだろう。だから昔から言われていることは守ったほうがいい。2015/01/21

starbro

650
古民家に棲む怨霊達がリアルな怖さで描かれています。営繕屋・尾端があっさり解決してしまうのも不思議ですが、彼には超人的な凄い能力があるのでしょうか?まだまだ謎が多いですが、シリーズ化しそうなので、今後の展開に期待です!2014/12/15

紅はこべ

532
営繕という言葉を初めて知った。辞書にも載っていた。マンガの『霊感工務店リペア』の霊感抜きヴァージョンみたい。舞台となっている町のモデルはどこだろう。一軒家の日本家屋って何か特別なものがあるのかな。家と女の物語。2015/04/30

yoshida

522
旧い城下町の家々で起こる怪異。その怪異を営繕かるかやの尾端が工夫で解決していく。背筋が凍るような怖さはありませんが、少し不思議で、ある意味、人間味のある怪異が紡がれます。はっきりとした因果は分からないのですが、怪異は収まります。案外、私達の日常に身近にある内容かも知れないですね。やはり、井戸や祠を勝手に壊したり、手を加えてはいけないなと改めて思いました。同じ小野不由美さんの「残穢」に比べれば怖さはマイルド。安心して気軽に読むことができます。夏の暑い夜を、少しだけひんやりと涼しくしてくれる短編集です。2017/07/11

takaC

484
奥庭の女性、屋根裏の河童、古家の爺さん、ガレージの幼児は実害がないから可愛いもんだが、袋小路のオバサンと古井戸の化け物は命の危険があり恐ろしい。(奥庭より / 屋根裏に / 雨の鈴 / 異形のひと / 潮満ちの井戸 / 檻の外)2016/07/27

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