内容説明
人間と妖精の運命を賭けた死闘の後、シャルは運良く生き永らえたものの、記憶を失っていた。しかし、大切な人に呼ばれ続けている気がして―?その他“アン”と名乗る少女とキースの工房奮闘記や、銀砂糖師の未来のためその身を尽くす銀砂糖子爵ヒューとキャットの絆、さらに誰もが気になるアンとシャルの結婚式など、本編では語られなかったファン必読のエピソードが盛りだくさん!完全書き下ろしで贈る、豪華外伝集!!
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
71
砂糖菓子よりももっとずっと甘く、百合よりも薔薇よりも鳩よりも素敵な恋の後日談。欠けた所のない愛の物語。みんながこれ以上ない位のハッピーエンドを迎えられたのがとても嬉しいです。三川さんのあとがきがまた素敵でした。会いたくなったらいつだって会いに来ていい。ここにいるよ。そう言って貰える事が、一緒に一つの作品を好きになれた事が嬉しい。銀砂糖子爵ご逝去の裏話。二人の秘密に咲いた青い薔薇は結婚式の真ん中で揺れる砂糖林檎の樹と同じ位大切で素敵な物でした。でもどうしても短編集は猫さん小説集になってしまうのが面白いですね2016/06/18
ぐっち
40
表紙のアンのウエディングドレスを見たとたん、幸せな気持ちになる番外編。しかし、主人公カップルよりもキースの将来よりも気になったのは、ヒューとキャットでした。意味深なセリフや行動を拾っては、いちいちキャーとなっちゃいました。これって妄想力ですか?読解力ですよね!?まさかのあの人まで再登場していて、嬉しい大団円でした。2015/02/07
まなな
31
本編で書かれなかった最後の戦いの後の話や、その後のそれぞれの人達のお話。本編で足りないなー、もう一冊くらいでて補足してくれないかなあと思ってたら短編集として読めたのでスッキリ完結できました。2015/01/31
翔(かける)
30
外伝2。最高にハッピーな短編集!キース、ヒューとキャット、シャルとラファル、アンとシャル、そしてミスリルのその後が描かれていました。最終巻のラストで衝撃的な10年後だったヒュー、こういう人ほど報われないものなのかしら…とか思っていたら、なんだそういうことですか。蓋を開けてみたら、ヒューにとって最善の未来だったのでした(笑)。アンとシャルはエリルのサプライズで、恋人たちがたどりつく最高の結末。アンが死んじゃったその後シャルは…なんて考えは邪推だなと。これぞ人間と妖精のおとぎ話。めでたしめでたし。2018/02/21
サランラップ
29
ついについに、今度こそ最後のお話なんだと、あとがきを読んでぎゅっと寂しくなるところで、一緒に歩んだ年月は幸せだったという感情の方が強くこみ上げてきました。またファンレター送ろう。知りたかったキャラのその後のお話がきちんと拾われていてスッキリ!&とっても甘い気持ちになりました!ヒューの件も、そういうことか!!と。キャットとのワイワイがとても面白かったです!王様も王妃に愛を乞えたらしくてほっとしてますが、取り乱したのか、そこだけ気になります!笑)あぁ、彼らの日常はずっとずっと今日も続いているんだな2015/06/15