内容説明
元幕臣で北辰一刀流の麒麟児と呼ばれた写真師・志村悠之介は、かつての幼なじみで、今は鹿鳴館の華といわれる沢田子爵家の夫人、百合子と再会する。以来、2人は逢瀬を重ねるが、悠之介は街を撮影した帰りに謎の男たちによって追い詰められ、百合子にも毒牙が迫っていた。自らが追われた理由を探り始めた悠之介。やがて鹿鳴館に隠された陰謀が浮かび上がり―。外交の裏側と鹿鳴館の秘密を暴き出す、大好評“盗撮”シリーズ!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Norico
19
ある日横浜で撮った写真を、警察などの力も借りた謎の男たちに奪われ、自分はどんな写真を撮ったのか調べはじめる志村悠之介。井上馨とか伊藤博文、ジョサイアコンドルまで出てきて、舞台は鹿鳴館って、明治の雰囲気たっぷりでした。謎の部分は、史実なのかとか詳しくないのでそんなものなのかしら、って感じです……。悠之介の奥さん、小夜さんがやってくれますが。個人的には、こんな仕事もしない自分勝手な旦那いやだなぁ2015/05/23
一五
9
どうもあまり面白くない。2010年で古いせいか、苦手な明治初期が舞台だからか。主人公が写真師なのはいいんだけどな2025/06/09
ひーたろー
5
不倫はダメですよぅ。このシリーズの主役は私の好みでない…。そして今回の原因となった写真に関しての、嫁の采配が素敵。流石だな嫁。2015/04/22
Ryuka
4
元々あまり好きではない主人公なのですが、不倫のこともあってかこの巻はもっと好きではなかったからあまり楽しめなかった…。それもあってか割とサラッと読んでいました。前半は井上馨、後半は伊藤博文によく関わってくるので聞多俊輔が好きな人は楽しめるかも。2015/07/30
さきとし
1
時は明治初期。いろいろな思惑が渦巻く世の中で、偶然にも写真を撮ってしまった悠之介が政治の世界に巻き込まれていく。前作の西郷さんに続き井上や伊藤が出てきて面白い。2017/12/07