角川文庫
握る男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041023105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年。抜群の「握り」の才を持つ彼、徳武光一郎には、稀代の策略家という別の顔が。先輩弟子の金森は、彼の夢に惹かれ、全てを賭けることを決意するが……。

内容説明

昭和56年初夏。両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年がいた。抜群の「握り」の才を持つ彼の名は、徳武光一郎。その愛嬌で人気者となった彼には、稀代の策略家という顔が。鮨店の乗っ取りを成功させ、黒い手段を駆使し、外食チェーンを次々手中に収める。兄弟子の金森は、その熱に惹かれ、彼に全てを賭けることを決意する。食品業界の盲点を突き成り上がった男が、全てを捨て最後に欲したものとは。異色の食小説誕生。

著者等紹介

原宏一[ハラコウイチ]
1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、97年『かつどん協議会』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mapion

353
つかさ鮨で修行する金森は、弟弟子の愛称ゲソに助けられるが、ゲソの取った行動に驚く。ゲソは目的のために手段は選ばないと言う。目端が利いて、寝る間も惜しんで握りを練習し上達するゲソは、客や仕入れ先を都合いいように使いまわしていた。ゲソは奴らのキンタマを握って優位に立ち、自分のために動かすのだと言う。さらに日本の食に関する事業を支配し、国をも裏で動かすようになるのだと話す。金森はナンバー2としてゲソの下で必死に働き続けるが、それは終わりのない、もはや逃げられない被支配者としての暮らしだった。2026/03/02

W-G

178
原宏一さんの3冊目今のところハズレ無しで面白いです。短編の星新一さんのような雰囲気も好きですけど、これはこれでグイグイ読まされました。コハダのお寿司が食べたい2016/02/05

Yunemo

162
「握る」男、ですか。いろんな意味を理解しました。ここまでいかなくとも、近い形で支配するという現実はあるのでしょう。2人の男の壮絶な生き方、という理解で読了。断片的に示される言葉は、ビジネス上新たな視点、昭和から平成の時代・経済背景と打ち出す施策が的確に表現されてます。「店の格は客で決まる」、「思うが儘に動かせる手下が1人いればそいつを使って10人動かせる」、等々。孤高の成功者は最後に宗教、祈祷師に頼る、いますよね。でも、弱気なナンバー2の存在、確かに必要なことなんだ。組織の脆さ、まさに現実的、実例も様々。2015/05/16

紫綺

139
単行本にて読了。ひとのキモを握るところがキモ!!2016/01/24

小説を最初に書いた人にありがとう

108
2016年、心身不調が続き、久々の読了だった。そんな中、野心溢れる主人公と聞いてあえて選んだ本だった。前半と終盤は本当に楽しめた。ただ、ゲソと金森が上り詰めていく中盤はバブル時代の世の中をなぞっただけな気がして中弛みしてしまった。覇権を握るまで手段を選ばずに突き進む姿は恐ろしくもあり、実在する経営者何人かの顔も浮かぶ。最も感動した場面は終盤に金森が親方の鮨を食べるシーン。やはり、変わらないことがすごいことなんだなと痛感した。2016/07/05

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