出版社内容情報
負けがこんだ男の代打ちを頼まれたギャンブラーの古賀。ゲームは現金の代わりに自分の臓器を賭けることができ、依頼主はすでに4つの臓器をとられていた。自分の臓器をカタに勝負に望む古賀。勝負の行方は?
【著者紹介】
1960年埼玉県生まれ。2009年『ラガド 煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。2012年「この手500万」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。著書に『ハンザキ』『ブラッグ』など。
内容説明
負けがこんだ男の代打ちを頼まれたギャンブラーの古賀。ゲームが行われている地下賭博場のルールは、持ち金がなくなったら自分の臓器を賭け金代わりにするというもの。男はすでに賭け金だけでなく臓器を4つもとられ、監禁状態に置かれていた。金と臓器を取り戻すため賭場に乗り込んだ古賀だったが、そこには大きな落とし穴が…。日本ミステリー文学大賞新人賞に輝いた著者が描くノンストップ・ギャンブル小説!
著者等紹介
両角長彦[モロズミタケヒコ]
1960年埼玉県生まれ。北海道大学教養部中退、一橋大学経済学部卒業。2009年『ラガド煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
108
臓器を賭けられるギャンブル小説。どことなくカイジを髣髴とさせられて面白かった。2015/04/17
★グラスハート★
60
2.0 タイトル買いした初読み作家。地下賭博場で負けが込んでいる大企業社長のバカ息子の代打ちを頼まれたギャンブラー古賀。金だけではなく臓器もかける事ができる賭博場で、社長の息子の負け分+臓器4つ+αを取り返すべく乗り込むのだが大きな落とし穴が…。 20戦のポーカーが行われるんだが、1戦1戦はサクサク進められ代打ちの古賀に課せられるペナルティをうまく利用して最後にはすっきりとなるけど、都合よくまとめられている。もう少し緊迫感と伏線散りばめてくれていればよかったと思う。2021/12/22
ren5000
20
題名通り臓器をベットできるポーカーの話でした。とりあえず主人公が負けて終わりとは思わなかったのでどう勝つのかなというのを興味をもってさくさく読み進めましたらそうきましたか〜。これはポーカーの勝負の描写よりネタばらししたあとの伏線が面白かった小説でした。2016/01/12
sipey
11
初の両角長彦作品。『臓器を賭ける』という設定に惹かれましたが、よく考えればジョジョ6部にも似た展開がありましたね(笑)。内容はいい意味でマンガ的で、『カイジ』と『LIAR GAME』を混ぜたような感じでした。非常に読みやすかったです。2015/05/30
watcho
3
80点。他では見ない特異な設定、そして筋書きが面白い小説を読みたい人にはこれをお勧め。ギャンブルの興奮と、意外などんでん返しが楽しめる。ただし深みはない。2015/04/24