内容説明
過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法でその人の「一番の弱み」を利用し、追い詰めていく。理性を失わずにはいられない、6つの復讐計画とは―!?驚嘆必至!心を侵食する新感覚ホラー・ミステリ!
著者等紹介
日野草[ヒノソウ]
1977年東京都生まれ。2011年、第2回野性時代フロンティア文学賞大賞を受賞した『ワナビー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーちゃん
44
「あなたの恨み晴らします。」ってどこかで聞いたセリフだけど、復讐代行業として実際に手を下す、GIVERの物語。脅迫、監視、念密な調査、裏稼業で働く彼らを、こんなに格好良く書いちゃって良いのって、まるで深夜アニメを見ているよう。復讐される側の視点だったり、身に覚えのないことで彼らにつきまとわれたり、ハラハラさせる構成に、気がついたら一気読み。どんな時代も、影のある男って魅力的だ。最後のエピソード0、なるほど、ますます義波に肩入れしたくなったではないか。2018/02/21
らむり
42
復讐代行業のお話。最後までもやもやでどんより感漂いますが、あまりグロくはありません。2014/10/30
きっしぃ
41
『乙一氏、絶賛』という帯に引かれてブックオフで購入。復讐代行者、ギバー(GIVER)の連作短編集。被害者に代わって、ギバーが加害者に復讐する勧善懲悪て感じのストーリーかと思ってたらちょっと違ったけど、時系列が遡って描かれる構成が効果的だと思った。なんだかテレビドラマになりそうな感じ。復讐がテーマの話では最近読んだ「ジャッジメント」の方が面白かったかな。2016/09/07
うーちゃん
19
テイスト的には曽根圭介「殺し屋.com」に似ている。怨み屋もの、復讐もので私が最も求めたいものは、やっぱり"非道なる復讐対象者に ついに鉄槌を下した瞬間のカタルシス"ということになるのだけれど、この作品でそれを味わえたのは始めの数話だけにとどまってしまい、残念。お話が、"GIVER"がいかにして誕生したか、という点に収束していくので、このテの小説ではとにかく溜飲を下げたいの、という人には不向きかも。でもこの作者の本をまた読んでみたいとは思った。2015/02/05
ベロ
16
★★★☆☆ 面白そうなのに意外と普通2018/02/21