角川文庫
秋びより―時代小説アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041020685
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

木綿問屋のひとり娘おまゆは、背たけは6尺、体重23貫の大女。そんなおまゆが契りを交わしたのは掏摸上がりの年下の男、又吉だった。皆に反対されながらも幸せな所帯を持った2人だが、又吉は再び掏摸に手を染めるようになり…(池波正太郎「市松小僧始末」)。ほか、古今の人気作家が勢揃い!江戸の「秋」をテーマにした大人気時代小説アンソロジー。文庫オリジナル!

著者等紹介

縄田一男[ナワタカズオ]
1958年、東京都生まれ。文芸評論家。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。著書に『捕物帳の系譜』(95年大衆文学研究賞)などの他、多くのアンソロジーを編む。91年に『傑作・力作徹底案内―時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞受賞。大衆文学研究会、日本近代文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

29
秋を思わせる、物悲しく切ない短編集。やりきれない話が多い。佐江「解錠奇譚」が幕末の錠前師のこだわりを描き、短編の中で唯一明るい未来を描く。2015/11/25

ごへいもち

11
池波、パス。その他△2023/11/16

朔ちゃん

6
上質な時代小説を読むと身がひきしまる想いがする。人間は弱きもの…そこからさまざまなドラマが生まれる。すべて素晴らしい作品だったが、中でも岩井三四二「蛍と呼ぶな」、佐江衆一「解錠綺譚」が、ラストに余韻があって良かった。それに、どこが秋なのかなーと作品の中で、秋の季語を探すのも大変楽しゅうございました。2022/10/08

ひさか

6
2014年10月刊。 池波正太郎:市松小僧始末、藤原緋沙子:秋つばめ、岡本綺堂:菊人形の昔、岩井三四二:蛍と呼ぶな、佐江衆一:解錠綺譚の5編を収録。岡本さんの半七捕物帳が特に良かった。半七シリーズを読んで見ようと思った。2015/01/14

鈴木かもめ

5
短編は凝縮された、ストーリーが冴えます、作家の腕の見せ所と理解します、プラス五人のアンソロジー、良いです抜群。 しかし並べてしまうと、好き嫌いが出ます。 巻頭の池波正太郎さんは、初めて読みましたが、圧倒的に光ります、6尺のおまゆ、彼女の愛情と知能の高さ、、最高にお気に入り池波正太郎さん余裕です。 解錠奇譚、佐江衆一も魅力的な登場人物が、まるで目の前にいる様な表現、他も読んで見たくなります。 2023/11/14

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