角川文庫<br> 全訳源氏物語 〈中巻〉 (改版)

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角川文庫
全訳源氏物語 〈中巻〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 636p
  • 商品コード 9784041020029
  • NDC分類 913.369
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いりあ

7
源氏名の由来って、源氏物語らしいけど。平安時代中期に成立した紫式部による長編物語です。光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など貴族社会が描かれます。本作は与謝野晶子が現代語訳したもので、全54帖のうち玉鬘から雲隠まで収録。ちょうど源氏35歳くらい52歳までです。最後は死を匂わせるだけで終わっています。源氏がもっとも充実している時期が描かれます。一時期、源氏物語に出てくる場所に行ってみようと思い、京都や奈良、兵庫を旅行していたことがありましたが、久しぶりにやってみたいな。2020/05/10

ダイキ

3
與謝野晶子訳。第二十二帖『玉鬘』から第四十一帖『雲隠れ』まで。「殺すといふ一歩手前まで迫つた源氏の心を、はつきりと書いたのが、若菜の巻の練熟した技術である。美しい立派な人間として書かれて来た源氏が、四十を過ぎて、そんな悪い面を表してくる。(略)大きく博く又、最人間的な、神と一重の境まで行つて引き返すといつた人間の悲しさを書いてゐる。作者に、其だけの人間の書ける力が備つてゐたのである。此だけの大きさを持つた人間を書き得た人は、過去の日本の小説家には、他に見当たらない。」〈反省の文学源氏物語/折口信夫〉2016/12/02

uburoi

2
玉鬘にはじまって光源氏の薨去までの長い物語。とはいえ死のシーンはない。ただ、六条院となった光るの君の周りの人たちが後半、ばたばたと亡くなって、ドミノ倒しのように、源氏も逝くイメージ。正室紫夫人の死が、院のこころを弱めてしまう。その間におよそ不義としか見えない恋愛の連鎖がある。中心になるのが、柏木とその親友の夕霧。紫夫人が亡くなったとはいえ明石夫人もあれば花散里夫人というのもあって、いわば未亡人になった。下巻はこれら残された人々の(長い)物語なのか。2024/09/16

さくさく

1
数年越しの読了。源氏物語は「あさきゆめみし」でしか読んでいない、という後悔は少し薄らぐだろうか。それにしてもあさきゆめみしの楽しく、読みやすく、ありがたかったことよ。また、多くの人が古典を勧めるのは普遍的な価値があるから、というのも理解できたし、でも古典を挫折する人が多いのはそれを読みこなすほどの基礎知識が備わっていないから、というのも身をもって実感できた。読んだ内容より、読み終えた達成感が強いのはちょっと残念。さて、宇治十帖に行く前にあさきゆめみし読んじゃおうかな。2017/02/02

レコバ

0
おそらく作者が書かなかった光源氏の最後、しれっと訳者が短歌を載せれば当然蛇足となるはずが、味わい深いものだった。2014/01/10

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