内容説明
街の片隅に佇むペットショップ“夢幻楼”。謎めいた店主・雅が営むこの店では、どこか不思議でなぜか懐かしい、自分だけのペットと出会えるという。人生のどこかに置いてきてしまった大切な想いや、封じ込めたはずの悲しい記憶―“夢幻楼”で出会ったペットと過ごすうちに、人々は忘れていた過去を少しずつ思い出していき、やがて…。あたたかなペットのぬくもりが過去と向き合う勇気をくれる、やさしい癒やしの物語。
著者等紹介
鈴木麻純[スズキマスミ]
1985年静岡県生まれ。2008年「蚊堂報復録」でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
40
トゲトゲして潤いのない女の子は愛せないなぁ。茜はギンに頼りっきりなのにありがとうを言いたくないって人間として道を外してないか?自分の思い込みに囚われて人の話を一切聞こうとしない心療内科医もヤダし、少しいき過ぎた兄弟げんかで2年も家族に口をきかない妹も繊細すぎてワガママの領域☆なんか考えると納得がいかない〜^^;ファンタジーだから現実的に考えちゃダメなのかなぁ2015/04/10
ううち
29
ほんわかしたペットとのふれあい物語かと思っていたけど、その人に合った動物を使って忘れてしまった記憶を引き出して返すというファンタジーテイストのストーリー。出てくる動物が難解ですが好きな人は好きかも。店主・雅さんの存在感があまりないというのも伏線かな?桃缶好きな月光さんが可愛らしい。2016/03/19
絳楸蘭
29
『蛟堂報復録』ほど毒々しくないけど、鈴木さんだなぁ…と思わせる世界観。読んでいくと、雅さんが何でこの店をやっているのかがうっすらとわかる気がする。出てくる動物にそれぞれ意味があるのがわかりやすい。ギンのブラコンにも意味があるんだろうなぁ。2015/03/19
瀧ながれ
24
キャラクターはおもしろいのだけど、夢幻楼の設定がよくわからなくて、薄っぺらい読後感だった。ペットショップである必要がないというか、その辺をもっと描きこんで欲しかったというか…。ギンくんとゲッコーさんが、興味深いです。2015/03/05
ぺんぎん
22
それぞれ出てくる人物に動物たちが合っていておもしろかった。白い猫とかはわかったけどマヨヒムジナとかわからなくて・・・猫とかちゃんとわかる動物ならそれで合わせてほしいしファンタジーにするならそれで統一して欲しかった。表紙買いもしていたので話の中でのギンと表紙のギンが合わなくてちょっと残念だった。がっくんがギンにまだ言えていないことも気になるし、月光さんの謎めいているのも気になるし、これは続くのだろうか。続くのなら読みたいかな。でも買うのは迷いそう(笑)2015/07/15