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内容説明
ふたたび帝国軍に捕らわれてしまった翔馬は皇帝と相対していた。翔馬の目的を聞き出そうとする皇帝に、臆することなく言葉で立ち向かう翔馬だったが―。一方、翔馬を取り戻すため、獅子奮迅の戦いを続ける瀬里奈は魔法で鉄を打ち破るための仮説にたどりつく。そして、巨大蒸気戦車に魔力を注ぎ始めると―。「私の想いは勝つ!これは想いの勝負よ!」瀬里奈の魔法と翔馬の現代知識で、戦争に終止符を打てるか!?堂々の完結巻!!
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
電撃文庫からデビューし、現在に至る。「召喚主は家出猫」シリーズが、初めて書いたファンタジー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
16
最終巻という事でいよいよ帝国との決戦へ。またもや捕まってしまった翔馬ですが帝国に寝返った演技をしてのスパイ活動をしたりと相変わらず高校生とは思えない有能具合。肝心の戦争は準備に時間をかけた割にはそこまで盛り上がるシーンもないまま終わったのは残念でした。なんというか始まってから終わるまでずっと平坦だったかな。もう少しページ数増やして後日談の話を増やしてくれると嬉しかったですね。2014/10/05
アウル
15
最終巻。帝国軍に捕まってしまった翔馬は皇帝と相対する。亡命してきたと騙し知恵を貸しながらもその情報を王国に流すスパイ活動を繰り広げる翔馬だったが、皇帝の事を知るにつれ罪悪感にかられる事となる。最終的には皇帝を捕らえて休戦に持ち込んだけどもこの巻は戦争の準備と戦争シーンだけでほとんど終わってしまってるな。戦争をさらっと終わらせて、あとがきに書いてあった後日談の内容が読みたかった。戦闘で人が死んだとは書いていなかったと思うが完全に死んでしまっているんだろうな、人が死なないまま終わって欲しかった。2014/10/03
わたー
6
★★★★☆シリーズ完結巻。前巻で敵の手に落ちた翔馬だったが、今回は逆にその境遇を利用してスパイ活動をしつつ、決戦を迎えるという内容。前巻では陸上戦艦に対抗しうる兵器の開発に重きを置いていたのだが、尺の関係からか、戦争シーンはやや駆け足で進んでしまったのが残念かな。戦争後の後日談も短かったので少々不満が残る出来だった。シリーズを通してみればキリがいい、綺麗な終わり方だったのがよい点かな。2014/10/09
Humbaba
4
落差が大きければ大きいほど、与えるダメージも大きくなる。勝利を確信したその時に逆転劇が起これば、冷静な判断などもはや不可能になる。いくら優秀な集団であっても、冷静さを欠いている状態ではその能力を十全に発揮することはできない。それを狙うことが弱者にとっては最良の戦略となる。2017/06/11
ウラー
4
★★★☆☆最終兵器はネズミだったか。やられた。でも実際対策してないと人はネズミやアリの群にかなわないし、適切といえは適切。帝国主義VS国際協調主義、国際主義に天秤が傾くのは教育と富がある程度普及した社会だが、この異世界はどうだろう。魔法のおかげで便利だが、物質的に豊かではなく、学問も未発達。みんな仲良くやるにはパイが小さい気がするなぁ。2015/04/01