戦って候―不屈の武将・山上道牛

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041018361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

前田慶次郎と共に戦った、戦国の武者の知られざる熱き生涯。1556年秋、山上城城主の山上氏秀は、関東を席巻する北条軍に城を包囲されていた。近隣諸侯に援軍を求めるも、北条を怖れて二の足を踏む事態に、氏秀は徹底抗戦を余儀なくされる。武勇で鳴らす氏秀の活躍も空しく、城は陥落寸前。重臣たちの説得により降伏を選択した氏秀は、北条氏康により領地追放となる。城を失った城主……己にできることは北条と戦うのみ。出家し、山上道牛となった男は、北条に敵対する佐野家を頼り、新たな戦場を求めるが──。
北条、上杉と戦い、織田信長、豊臣秀吉に仕えた猛将は、戦国の世でついに天下の傾き者・前田慶次郎と出会う。


近衛 龍春[コノエ タツハル]
1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー。主な著作に『上杉三郎景虎』『南部は沈まず』『長宗我部元親 』『北条戦国記』『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』ほか多数。

内容説明

北条、上杉が怖れ、信長と秀吉、そして前田慶次郎が認めた稀代の闘将。薙刀で首塚を三度築いた男の生涯を描いた書き下ろし長篇歴史小説。

著者等紹介

近衛龍春[コノエタツハル]
1964年生まれ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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スー

7
山上道牛は花の慶次を読んでから探していたので迷わず購入しました。道牛と従者の吉蔵は北条に山上城を奪われ佐野家に仕官して北条との戦いに明け暮れる。二人のコンビはまるでドンキホーテとサンチョみたいに軽快なやり取りで和ませてくれます。佐野家は上杉と北条と戦いますが常に劣勢で道牛の活躍もかいなく付いたり離れたり、弱小国衆の切なさが伝わってきます。前田慶次郎と出会ってからは関東は戦乱に明け暮れ、互いに首の数を競うライバルとなり良き戦友になり上杉でも一緒に奮戦する。花の慶次そのまんまで面白く読めました。2016/10/16

Ryuji

6
★★★☆☆戦国時代の武将で、佐野家の家臣・山上氏秀(道牛)を描いた小説。道牛や道牛最初に仕えた佐野家のことをほとんど知らなかったからなのか、今一つ入り込むことが出来なかった。上杉と北条の狭間で両家を行ったり来たりしなくてはならない当時の北関東の国人領主達の苦労は伝わってきた。この辺りのところを上杉寄りでもなく、北条寄りでもなくうま~く書くところはさすが近衛さんの本なのかな。最終場面の慶長・出羽合戦での前田慶次郎と道牛が良かった、小説ならではの面白さ。2017/09/16

両毛人

1
近衛龍春氏の本は初めて。友人から推薦されて読んだ。 自分はこの地区に住んでいるので、小字まで手に取るようにわかり、また知り合いの先祖と思しき人々が何人か登場するに及んで、一気に引き込まれてしまった。 山上道牛という戦国武者が、当地区のためにこんなに活躍してくれたかと思うと、感無量。ステイホームが解除されたので、改めて唐沢山城跡に行き、当時に思いを馳せてみたい。 驚きは、巻末に記載されている参考文献。なんと271冊。隅から隅まで読んだわけではないだろうが、近衛氏の史実に忠実にという姿勢に脱帽。 2020/06/19

チャゲシン

1
当時の武士が騎乗のまま薙刀振り回して戦ったのだろうか?薙刀で鎧を来た人達をぶったぎりまくれるのだろうか。佐野綱房のキャラクターがイマイチ中途半端など、などなど。好き嫌いが別れますな2019/01/10

くらーく

1
戦うだけの人生のようだなあ。最後は最上と壮絶な戦いの中で死んでいって、本望だろうな。 逆に言えば、戦う事しか能のなかった専門家なんだろう。 もう少し生き方を選べば、歴史に残る武将だったのかもしれない。なまじ、佐野藩への忠誠があったから、今一つ有名になれなかったのだろう。 途中、信長にも秀吉にも仕えたようだけど、そこで抜擢されていないのは、アピール不足なのか、周りに恵まれなかったのか、その程度の能力だったのか。 うまくまとまっているけど、どうしても花の慶次に引っ張られて、最後だけで良かったかな、と思ったり。2018/01/13

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