出版社内容情報
それぞれの「大事なもの」を手に入れて、命をかけて、それを守りながら暮らしている愛すべきフィンランドのおじさんたち。不器用かもしれないけど、楽しく一所懸命生きる姿が、あなたのお手本になるかもしれません。
目次
1 おじさんアコーディオン楽団(カリさん/アコーディオン;エーリクさん/アコーディオン)
2 森を愛するおじさんたち(エルッキさん/森の学校;マルッティさん/釣り同好会;レオさん/樵(きこり)
ハッリさん/フィンランド料理)
3 おじさんたちの冬のくらし(アリさん/寒中水泳クラブ;エイノさん/白樺工芸;タパニさん/養豚家;アンテロさん/生活骨董;ミッコさん/砕氷船、農家)
著者等紹介
森下圭子[モリシタケイコ]
1969年生まれ、三重県出身/日本大学藝術学部文芸学科卒業。ムーミンの研究がしたくて94年の秋にフィンランドへ。ヘルシンキ大学の美学・舞台芸術学・比較文学科に在籍する
武井義明[タケイヨシアキ]
1966年生まれ。静岡県出身/ほぼ日刊イトイ新聞で仕事する前は、旅の本などの取材・編集をしていた
松井康一郎[マツイコウイチロウ]
1970年生まれ、東京都出身/日本大学藝術学部写真学科卒業、フランス・アルル国立写真学校研究生卒業。パリ在住16年の後、東京に拠点を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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emi
41
日本のおじさんに憧れることはまぁないけれど(失礼!)、このフィンランドのおじさんに憧れることは、きっとある。なぜか?それは生き方が全然違うから。いろんなフィンランドのおじさんが出てくるし、誰の人生も違うのだけど、共通して見えてくるのは、生きていく力が強くたくましく、家族第一を貫くかっこよさ。きこりのおじさんに私はかなりときめきました!日本もフィンランドも同じ敗戦国。だけどその後が随分違っている。最近ずっと北欧の歴史や文化を調べているのだけど、決定的に違うのは多分「幸福感」の本質じゃないかと思っています2016/03/17
野のこ
30
「愛する奥さんのためにまるでムーミンやしきのような家をプレゼント」奥さまと一緒ににかっと笑う表情が素敵。「おやじ、うざいよ もう!」と心の中で叫びたくなるような空回りっぷりのおじさん、でも新しいことにチャレンジする精神力はすごい。「歯の抜けたところからスウスウと空気がもれるおじさん」静かな湖にこだましてほのぼの。などなど、小さな本なのに頭のなかがフィンランドのおじさんでいっぱいになりました。2017/11/01
K1
12
どのおじさんも自然体で、好きなことをたぐり寄せてここまで来たんだなぁ。そして、ここまでとここからを繋いでいくのは、人の思いなのかもー2022/05/04
Christena
7
フィンランドのおじさん達を取材した写真集。釣りしたり、アコーディオン弾いたり、薪割りしてサウナ入ったり、雪の中で裸になってたり、意外とアイスクリームが好きだったり。みんな良い顔してる。北欧の風景は綺麗だけど、厳しい自然の中で暮らすのは大変そう。フィンランドのおじさん(おばさん)にはなれそうにない。2015/11/29
nyanlay
4
にゃっとしてしまう作品名。図書館の企画で手に取りました。良い作品に出会えたと思います。素敵で個性的なおじさんたち!お会いしたくなりますね。2019/02/07