ダンデライオン

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041018309
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東京の山間部、タンポポの咲き誇る廃牧場のサイロで、空中で刺殺されたとしか思えない異様な死体が発見された。被害者は16年前に行方不明になった女子大生・日向咲。捜査第一課の警部補・鏑木鉄生は、部下・姫野広海の口から「空を飛ぶ娘」という昔話の存在を知る。翌週、今度は都心の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。だが犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。やがて二つの事件の接点として、咲が大学時代に所属していた「タンポポの会」というサークルが浮上する―。

著者等紹介

河合莞爾[カワイカンジ]
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。現在、出版社勤務。2012年、初投稿作『デッドマン』で第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

164
鏑木特捜班その3。空を飛んだ?という謎を追っていく。シリーズ進むにつれてドンドン面白くなってきてるように感じる。また本作で姫野の過去が明らかになったのもよかった。2016/09/12

W-G

163
3作目にしてようやく「そうそう、こういうのを期待してたんだよ!」な感じ。シリーズで一番面白かった。今までより本格色がやや強く、猟奇性が薄い。ミステリとしての仕掛けも今までよりは効果的に使われています(それでも分かりやすいですが)サイロの密室トリックなんかも、若干苦しいところもあるが、本格ミステリの作家さんが書いていてもおかしくない。過去2作で致命的に弱かった鏑木班の薄っぺらさも、姫野の過去をクローズアップし、他の3名をより空気化する事で、なんか上手く中和。浪花節を減らしたのが良かったのではないか。次作期待2016/06/27

タックン

105
シリーズ第3弾。題名ってたんぽぽかあ・・・。空飛ぶ少女の死体っていう本格ミステリーばりの不可解な謎に姫野の過去が絡んでる。その少女は双子で姫野の憧れの人だった・・・・。市民団体とか学生運動とか公安って怪しいものも絡んで途中まで何が何だかわからない展開に・・・・。最後に死体の謎が分かった時は物理を学んだ俺でもわからないトリックだったけど許容範囲かな。そして全ての謎の伏線を最後にあっと言わせる方法で回収しちゃってる。まだ3作目なのにこの作家さんのこのシリーズ面白いなあ。2014/12/25

よんよん

77
たんぽぽが咲き乱れるユートピアにあこがれる咲が遭遇した殺人事件。16年の歳月を経て、よみがえる。鏑木、正木、姫野、澤田のチームが挑む。今回は公安が絡み、真相の究明はどうなるのか。エンタメとしては、十分楽しんで読んだ。2015/07/06

さっこ

74
シリーズ第3弾。今作は「空を飛ぶ死体(人間)」でした。サイロの中で発見された死体は、16年前に失踪した女子大生で姫野刑事の知り合いだった。姫野刑事の父親の死の真相も絡んで進んでいきます。核となる仕掛けについては途中から何となく漠然とそうじゃないかな~と気づきます。いとも簡単に口車に乗せられ犯罪に手を染める大学生。未熟といってしまえばそれまでだけれど、短絡的過ぎて少し思慮に欠ける。いい感じに切なくまとめたけど、でも殺された彼女や姫野のお父さんの方がよっぽど切なくて可哀そうではないか?と思い読了。2021/01/06

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