出版社内容情報
幽霊はただ、歌うだけ……未だかつてない謎に八雲が挑む!大学生の佐和子は、恐ろしい言い伝えがある泉でずぶ濡れの女の幽霊を目撃してから、謎の歌を口にし始める――八雲に持ち込まれた幽霊騒動は、語られることのなかった後藤刑事の過去へとつながっていた!?
神永 学[カミナガ マナブ]
著・文・その他
鈴木 康士[スズキ ヤスシ]
イラスト
内容説明
八雲のもとに、また幽霊騒動の相談が持ち込まれた。町の外れにある泉で、水面から這い出てきた幽霊に遭遇して以来、友人の女の子が謎の歌を歌い続けているというのだ。一方後藤刑事は、警察関係者の孫が悪霊から殺人予告を受けているという案件を調べる中、ある人物と運命の邂逅を果たす。それをきっかけに明らかになる封印された後藤の過去。そして教会で起こる密室殺人。後藤の過去と事件の真相は、人々に何をもたらすのか!?
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2004年『心霊探偵八雲赤い瞳は知っている』で、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
忠犬じろレポ
101
登場人物のキャラが確立されているので、読みやすい。(^-^) 神永作品は八雲しか読んでいませんが偏りすぎているかな(^^; ANOTHER FILESで1巻から9巻までのエピソードに厚みをつけてくれる、シリーズものでは珍しいのではないでしょうか。どうせなら生前の一心も登場させて欲しいところです。切なさもとても心地よい一冊です。2014/07/22
愛
92
八雲シリーズの名脇役、後藤刑事の過去が絡んだ事件。くせ者で情熱的な彼には、実は悲しい過去がありました。その過去と向き合う刑事は、いつもとどこか違って見えて、けれどもその姿はかっこ良くて。事件に熱心になって八雲にあしらわれる後藤刑事もいいけれど、真実を知って泣き崩れる後藤刑事も素敵でした。八雲シリーズはそれぞれの話の奥が深くて、色々な事を考えさせられます。次に出る新刊は、本編の方である事を願います。2014/09/15
な〜や
59
今まで語られる事のなかった後藤刑事の過去が明らかにされた。とても辛くやりきれないものだったが、その事件があったからこそ、現在の確固たる信念と情熱を持つ後藤があるのだと感じられ、彼をより好きになった。だが、その後藤の過去が明かされるきっかけとなった、八雲と警察双方に持ち込まれた不思議な現象、そして起こった「殺人事件」の真相は、かなり後味の悪いものだった……。ラストも何だか曖昧な感じで、かなり好みが分かれるかも。自分はモヤモヤした……。2014/07/08
Yuna Ioki☆
57
844-47-7 八雲シリーズサブキャラ主役のサイドストーリー。今回は後藤編。哀しく切ないストーリー。それにしても八雲の回りには不器用ながら優しい人物ばかりなのは羨ましい。2015/02/04
くまおくん
45
あとがきに書いてあるように僕も後藤刑事がキリスト像の前で跪き、涙を流すシーンが心に残りました。「馬鹿野郎!勝手に死にやがって!おれは…」おれは…の続きを想像すると涙が溢れます。でも後藤刑事ならまたきっと前を向けますよね。だって八雲や石井さんがいてくれますもの。2014/06/26