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八月の六日間

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041015544
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

40歳目前、文芸誌の副編集長をしているわたし。仕事に恋愛、人生ちょっぴり不調気味な最近だ。だが初心者ながら登り始めた山々で巡り合った四季の美しさと様々な出逢いに、わたしの心は少しずつ開かれてゆき……。

内容説明

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるもの―山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年埼玉県生まれ。早稲田大学卒。高校教師として教えるかたわら89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、09年『鷺と雪』で第141回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

519
40歳目前、人生の不調が重なって、山歩きを始めた女性。山歩きで出逢った様々な人との一期一会、自然の美しさと恐ろしさ、ほどけていく心。主人公の「わたし」は、山で出逢った人に密かにあだ名を付けて「麝香鹿さん」とか「ヘンクツさん」とか呼んでいたけれど、その感じ、よく分かる。私は山歩きはしないけれど、音楽をやっているので、ライブで共演するミュージシャンを、密かにあだ名で呼んでいたりする。「チェック君」とか、「前髪ちゃん」とか、ね。本名も、本職も知らないけれど、同じ何かで繋がれることって、何かいいなぁと思う。2014/11/08

紅はこべ

369
小説というより女性向け登山&旅行ガイド+恋愛&人生エッセイ。北村さんの女子力、半端ないな。と言いつつ、やっぱり男の人が頭で作った女性像という感じがするんだけど。この小説だけでなく、北村さんのヒロイン全般ね。これは決して否定的見解ではない。2015/04/19

Aya Murakami

349
図書館で借りた本。 タイトルから広島原爆がらみの内容を連想しましたが、結構本格的な山歩き女子の話でした。歩いていると結構雑念も湧いてくるようで、体力的にハードなはずなのにいろいろ心情描写がころころ展開されているのが面白かったです。それに旅には文庫本のお供は必須ですよね。電車の待ち時間とか自分もよくよんでいますよ。2018/08/03

barabara

344
山歩き?登り?の内容だとは思わなかった。登場人物を取り巻く人々は皆毒もなくよい人ばかり。主役のキャリア女子は人見知り団体行動苦手…で好印象と思いきや、意外に人を見る目に毒があり、おとなしめの女性が腹の中ではこう毒づいてる…あるある、と愉快だった。中身の性格まで綺麗にまとめてなくてよかった。近づかないでおこう…とか非常に賛同したくなる地味女子の腹の中。章の冒頭に書いてある地図をたどりながら、意外に山を全く知らない私でも楽しめた。202014/06/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

314
中年山ガールのノンフィクション風小説。フィクションなんだけどノンフィクションに見えるようなホッコリさせられるお話だった。2014/06/22

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