内容説明
王国に幸福を招くため、そしてシャルとの約束を果たすため、職人たちと力を合わせて砂糖菓子を完成させようとするアン。しかし作業中にもかかわらず、妖精王と通じているとしてコレット公爵に連行されてしまう!!一方、アンと共に生きる未来のため、ラファルの暴走を止めようと一人行動するシャルだったが!?それぞれの想いを胸に、運命が動き出す感動のシリーズ完結巻!!
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
67
グラニュー糖はまだ幼いあなたの為の宝石。金平糖の小さな棘は本気でぶつかり合った証、だから先がまるいの。貴方の名前を呼ぶ代わりに干菓子を含めば、声より先に消えて。七色の感情を閉じ込めた様にドロップはキラキラと。刻々形を変えるのはあなたを思う気持ちか飴細工か。ほろ苦い失敗と時間の経過はカラメルの様。綿飴みたいに膨れ上がった気持はもう抑えきれないの。キャラメルの代わりにキスを数える年になった。淋しい時に慰めを、疲れた時に癒しを、哀しい時に元気を、楽しい時にもっと笑顔をくれる。お砂糖はまるで幸福なフェアリーテイル2015/05/31
フジ
38
あきさんの挿し絵3連弾☆ラスト。そしてこの物語もラストでした。いろいろ言いたいことあるけど、ありすぎて言葉にしにくいです。とにかく夢中になって追いかけた結末が幸せなものほんとに良かった。最後まで気が抜けず、三人の妖精王達のそれぞれの道はなんとなくは見えてたけど、エリルは意外てした。ただ最後に皆のその後の結末をつけないでほしかったなー。フェアリーテイルというからにはこう締めるのは正しいんだけども、少し寂しい気持ちにもなったので。でも、ほんとこのお話読めてほんとに光栄でした。作者さんお疲れ様ー。2014/09/29
みさき
37
大好きな作品の完結巻故に、勿体なくてしばらく積読していました。でももうすぐ三川先生の新作が出るのと、じっくり読書出来る時間が取れたのを機に読了しました。長期シリーズでありながら中弛みせず、購読を止めようと思ったことのない作品。優しくて温かくて、でも少し切なさの残る終わり方でした。私は終わり方が印象に残る人です。読了して、この作品に出会えたことを心から感謝しました。感想は上手く言葉に出来ないので触れませんが、アンとシャルの願いが叶って本当に良かったです。2015/05/06
サランラップ
36
1巻が出た頃からずっと読んできたお話が終わり胸がいっぱいです!涙流しながら感想書いてます。苦しんでもがいてあがいても、周囲の人と巡り合いながら前へ前へと進んでいくアンの姿にいっぱい元気や力をもらいました!!長い道のり本当に頑張ったよアン、そしてシャル、支えてきたミスリルや皆。本当にお疲れ様、良かったね頑張ったね!そんな言葉ばかりが出てきます。アンとシャルがこれから一時もはなれず愛し合っていくこの先のお話も読みたい位!砂糖菓子の幸福が私にも運んでくれた気がします。だってこんな素敵なお話に出会えたんだもの。2014/09/26
藤月はな(灯れ松明の火)
33
王の拭いきれない孤独と「求める」ということをしなかったことの後悔、ベンジャミンの「感情と理性を持って生きる」という選択に対する重い言葉、それに対するエリルの決断も印象的でしたが、一番、印象的だったのはコレット公爵がアンの意見に対して不快感を示すところでアンが「この人も人間だ」と思うところでした。そうだよね、個人的に「嫌だ」と思う人も自分と同じように血が通い、感情を持つ人だもんね・・・。でも最後でそれぞれの登場人物たちの「それから」が断片的に語られている中である人物の意外すぎる「それから」に衝撃を受けました2015/04/03
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