内容説明
２２１２年、ポーター仲間のキャムがＩＴ部の荷を運んで爆死した。ミッションは失われた世界の記憶をもつ、からすを頼るが、サイロ１８の彼らに魔の手が迫っていた。一方、サイロ１で自分を取り戻し「第三シフト」に入ったドナルドは、サイロの外に出た“清掃人”の処遇を任される。瀕死の５０のサイロの命運を握るドナルド。暴動を生き延び、サイロ１７に取り残された少年ジミー。圧倒的な筆力で滅亡後の地下世界を描く三部作、第二部。
著者等紹介
ハウイー，ヒュー［ハウイー，ヒュー］ ［Ｈｏｗｅｙ，Ｈｕｇｈ Ｃ．］
１９７５年、アメリカ・ノースカロライナ生まれ。ヨットの船長を８年務めたあと、結婚を機に陸に上がり、小説の執筆を本格的に開始。“Ｍｏｌｌｙ Ｆｙｄｅ”シリーズで好評を博したのち、２０１１年、中編として『ウール』第一部をアマゾン・キンドルで発表すると、爆発的なヒットとなり、読者に促される形で続編を執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MATHILDA&LEON
33
上巻を読了した翌日、この下巻を貪るように読んだ。上下巻共に、章ごとに年代があちこち飛び回るので多少困惑するものの、それもいつしか違和感なく受け入れられ、スピード感ある展開に飲まれていく。筆者の思惑通りなのだろうと感じつつも、この物語の奥深さに舌を巻くばかり。今作『shift』の主人公であるドナルドの苦しみや葛藤に心を鷲掴みにされ、地下に暮らす人たちそれぞれの愛情や悲しみに胸を打たれる。また、この作品は“SF”でありながら、同時にヒューマン的要素も持ち合わせている。どの視点から読んでも面白いこと請け合いだ。2015/10/02
nico.pp1
21
ラストは、なんだか含みのある雰囲気。ウールの登場人物とも繋がって、なるほどと思ったり、でも、今後がどうなるのかモヤモヤ感が残り、すっきりとはならなかった…サイロに残された人々が、抑圧された地下世界から地上へと出られる日が来るのか…次のダストがますます読みたくなった。2015/11/03
JACK
21
☆ 地下144階建ての巨大建築物「サイロ」。核戦争後の人類を護る最後の砦。過去の歴史が記憶から消され、市民は6ヶ月のシフトで働き、数年間冷凍睡眠に入る。しかし、100年以上に渡ってサイロで暮らす人々は度々暴動を起こし、人類は確実に絶滅に向かっている。サイロ1のドナルドは「第三シフト」に入り、サイロ18の清掃人が行方不明になった事件への対応を迫られる。ほとんどの人間が死んだサイロ17ではジミーが一人の女性と出会い、物語は前作「ウール」に繋がる。グイグイと読ませますね。完結編「ダスト」にも期待が高まります。2015/10/14
tom
19
かなり我慢しながら読み終える。この巻の終わりで、ようやく第一部の終わりと話がつながる。これから面白くなるかもという若干の期待を持たせられ、面白くなればいいなあと願いながら、第三部を図書館に注文。2022/07/21
Ｄ21 レム
19
急いで下巻を購入。深夜になってもやめられず、途中で寝てしまって本が顔に落ちてきて目がさめてまた読み…読み終える。ＳＦのお決まりの感じもあるのだが…やはり面白い。上巻にもまして、驚くことがでてきた。ポーターのミッション、生き残ったジミー、違う方向に行くドナルド。すべてが古びて、崩壊していく様子が、詳細。中心の３人の計画は！？外の世界はどうなっているのかな？サイロはどんな配置？命のリセットって？さっそく第一部と第三部を読みたい！2014/08/16
