出版社内容情報
夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他
三輪 士郎[ミワ シロウ]
イラスト
内容説明
大鳳に心をあずけながら九十九に惹かれていく深雪。小田原に帰り着いた大鳳は抱き合う2人を目にしてしまう。獣と化した自らの顔を深雪にさらし、立ち去る大鳳。一方、小田原に現れた第3のキマイラ、巫炎は雲斎の元を訪れ大鳳と久鬼の居場所を聞く。彼は敵なのか、味方なのか―。そして肉体の調査をさせてほしいというボックと争いになった久鬼。2人を止めるように登場した僧衣の男、狂仏の正体とは?大展開の第8弾!
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
37
角川文庫版キマイラ8巻。雲斎と岩村の出会い。仕合う阿久津と坂口。円空山に現れた巫炎、班猛の慟哭。深雪の前に現れ再び去りゆく大鳳。久鬼とボックの死合い、訪れる狂仏。雲斎に語る巫炎の言葉「大鳳吼は、わが息子だ」。ラストのこの台詞は何度も読んでるけれど最高の引きだね。しかしもはや定番の狂獣師弟・宇奈月典膳と菊池の教育シーンを、ふと「コレで典膳の本音が(コイツこえーよ、九十九に勝たせるって言っちゃったけどワシそんなことわからんよ)って超ヘタレだったら違う意味で面白いな」と思ってしまった…次から素直に読めるかしらん2014/11/12
木村 武史
23
再読。九鬼との邂逅によりキマイラの力を制御するヒントを得る大鳳。その後、別れを告げるために深雪と再び会う。また、九鬼とボックが対峙したところへ”狂仏”(ニョンパ)と呼ばれる存在が現れる。そして日本へ渡っていた巫炎が雲斎のもとに現れ、重大な秘密を明かしたところで次巻へ続く。いい展開になってきました。この先ってあまり記憶にないので楽しみ。2021/03/08
ぎん
7
物語はジワジワ進むが、相変わらず主人公であるはずの大鳳は活躍もせずちらっと登場。もうこれ、九十九が主人公でいいよ、って思ってしまう。2015/01/28
ジーク
7
この厚さだと、ここまでなのか…。早く続きを出してくだされませ。2014/09/22
なつみかん
6
これは青春小説なんだなぁ、この巻では、浜辺の坂口VS阿久津対決が正に青春していて良いのです。そして全体としてはそれだけじゃないのがいい。2014/09/06