内容説明
六本木の再開発地から白骨死体と錆びついた鍵が見つかった。DNA鑑定の末、判明した遺体の正体は伝説の武器商人「サムソナイト・モーリス」。冴木探偵事務所の隆と涼介は、行方不明になっている彼の最後の商品―小型核兵器を探すため駆り出される。鍵を握る美少女モニークに加え、核爆弾を手に入れ東京に裁きの火を下そうとするテロリストまで登場。隆と涼介の最後の闘いが始まった!最強の親子探偵ミステリ!特別収録・大沢在昌インタビュー。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『新宿鮫 無間人形』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年、日本ミステリー文学大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
18
いいねぇ2022/10/31
タナー
13
このシリーズの作品は、実はあまり読んだ記憶がないんだなぁ…。確かに随分前に何冊か読んでるはずなのだが…。それはともかく、高校生がそんな、ありえねぇだろ!?とか思いながらも、物語のテンポの良さに惹かれてついつい読んでしまう。隆と涼介は勿論、他の登場人物の軽妙なタッチの会話も、物語の魅力のひとつかもしれない。読む前に想像していたよりは何倍も楽しめた。このシリーズ、この後も続くのかなぁ?もうちょいオトナになった隆も、見てみたい気がする。2018/08/27
くり
8
結束したり裏切られたり、誰も信用できないです。ほとんど容疑者。島津だけが異質の存在。どんな時でも相変わらずのらりくらりする親子だが、やる時はやります。でもやっぱり康子や麻里が出てきて事件に巻き込まれる方がおもしろいな。2015/09/26
アルクシ・ガイ
7
初大沢在昌。文章の「感じ」がとてもいい!! 美しい文章、うまい文章。情報量の多さに感心する文章に、何度も読み返したくなる文章。いろんな文体がありますが、この一冊のように、感じが良くて、好感が持てる文章って、なかなか見つからないものです。作家自身の「感じ」の良さまで伝わってきます(会ったことないから知らないけど)。ということで、アルバイト探偵シリーズをどっさり借りてきました。しばし、「感じの良い父子」を読みふけります。2016/07/23
こやま
7
今回も壮大な物語でした。最終兵器つまり核。それを追う沢山の組織。あっちで手を組んだり、裏切ったり。楽しく読めました。2014/09/10