出版社内容情報
警察小説から、アクション小説まで、珠玉の文庫初収録作品!目黒付近の商店街で起きた難解な殺人事件に、大島刑事と湯島刑事、そして心理調査官の島崎が挑む。(『老婆心』より)警察小説からアクション小説まで、文庫未収録作を厳選したオリジナル短編集。
今野 敏[コンノ ビン]
著・文・その他
内容説明
目黒の商店街付近で、若い男性が血を流して倒れているのが発見された。現場に到着した大島刑事と湯島刑事の前に現れたのは、刑事調査官の谷と心理調査官の島崎優子だった。若者同士のトラブルかと思われたが、捜査は思いのほか難航する。島崎と組んで聞き込みを行うことになった大島たちは、彼女の言葉に事件解決の糸口を見出すが…(「老婆心」より)。幻の「刑事調査官」シリーズの他、五編を収録した文庫オリジナル短編集。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。78年、上智大学在学中に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て執筆活動に専念。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断―隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
今野敏さんのアンソロジーでこのような作品集があるとは知りませんでした。この題名にあるように今野さんの作品の「軌跡」であるようにおもいました。1981年から2013年までのものです。最初に警察ものがあり、空手の分野に属するもの、青春もの、SFの短篇が3作です。私にはやはり警察ものが一番無難な感じがしました。2025/01/05
ノンケ女医長
41
作風は意外かも。定番の警察小説は、6編中1つ。読み終わり、ふと表紙を見たとき。タイトルは著者の思索を表しているのかもしれないと思った。豊かな自然描写を感じられたり、迸る空手への情熱を読めたり。さまざまな筆力に触れることができた。個人的には「タマシダ」がとても良かった。ある診療科への入院で結末に至るが、治療対象と判断されてしまったことが悲しい。植物の声を聞く心の豊かさがあってもいいのでは。2022/12/26
したっぱ店員
36
今野作品サンプルセットのような短編集。警察もの、拳法もの、ダイビングもの。「隠蔽捜査」ブレイク中の今出しとけ!!みたいな文庫。警察ものは1作だけで、それを読みたくて買った自分にはちょっと肩透かしだった。良く見ないで買った私が悪かったです。すみません。2014/03/05
ヨーコ・オクダ
30
裏表紙の煽り文に騙された!?警察モノの短編集かと思いきや、それは1本のみ。あとは武道系、SF系。唯一の警察モノ「老婆心」は刑事調査官シリーズということで、他社のアンソロジーに載っている作品の続編っていうことになるらしい(これってシリーズて言えるんかしら?)あと意外やったのは、今野センセはSF好きでよく読んでいらしたそうで(筒井センセとか星センセとか)。うちにしたら、やっぱり今野センセは警察モノのイメージやからなー。今回はちょっと期待はずれ。2017/09/05
Nozomi Masuko
30
警察小説からアクション小説まで、文庫未収録作を厳選したオリジナル短編集。今野敏作品で短編ってあんまり読んだことないなと思い、息抜きがてら読んだ1冊。警察小説以外が多くて新鮮だったけど、竜崎ファンとしては骨太警察小説のほうが好きだな。笑。2016/08/31
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